【完全版】キャッシュレス決済のメリット・デメリットは?世界のキャッシュレス化についても紹介

スマホ決済(キャッシュレス決済) 最終更新日: 公開日:

本記事では、今話題の「キャッシュレス決済」についてや、そのメリット・デメリットを徹底的に解説していきます。

今後新しくキャッシュレス決済の導入を検討している方は、是非参考にしてみてください。

キャッシュレス決済とは?

「キャッシュレス決済」とは、「クレジットカード・デビットカード・電子マネー・スマートフォンに搭載されたアプリ」などを利用して「現金を使用せずに決済を行う」方法の事です。

 

私達を取り巻く環境では、あらゆるところで現金を不要にして決済が行えるインフラが既に整っていきました。

 

例えば、電車に乗る際、「Suica」などを利用すればタッチするだけで改札を通り抜ける事ができますが、これによって都度現金を用いて切符を購入する必要は無くなりましたよね。

また、買い物やレストランで支払いする際も「クレジットカード」を使う事で、現金不要でスマートに決済を完了させる事が出来ます。

 

この「キャッシュレス決済」は今日本でも急発展を遂げており、多くの消費者の間で注目が集められているのです。

 

キャッシュレス決済が可能なスマホアプリの種類や仕組みについてはこちら!

 

世界でもキャッシュレス化が急速に進んでいる

現金を不要にするキャッシュレス決済。

 

その普及は世界全体でも進んでおり、段々と「現金がいらない」社会へとシフトしています。

 

なお、経済産業省が発表した「キャッシュレス・ビジョン」に記載のある「各国のキャッシュレス決済比率の状況」を見ると、多くの国が40%以上のキャッシュレス決済率を記録している事がわかります。(※2015年時点)

出典:経済産業省

 

韓国はキャッシュレス決済率が世界最高水準

韓国はキャッシュレス決済比率がおよそ90%と世界最高水準であり、クレジットカードやプリペイドカードが多く普及しています。

 

韓国でクレジットカードが普及した背景

韓国では、政府が1997年以降、アジア通貨危機の打開策として国全体でのクレジットカード利用を促進するようになったのですが、具体的に以下のような施策が実施されました。

 

  • 年間クレジットカード利用額の内の20%が所得控除される
  • 宝くじの権利が付与される
  • 韓国国内の各店舗にてクレジットカードの取り扱いが義務付けされる(年商240万円以上の店舗に限る)

この政策によって韓国国内では「クレジットカード」が大きく普及拡大し、その国内利用金額は2000年以降およそ7倍へと増大したのです。

出典:経済産業省

 

ソウル市が発行する「Tマネーカード」

また、韓国ではソウル市が設立した「韓国スマートカード」によって発行されている「Tマネーカード」も大きく普及しており、電車やバス、コンビニなどで利用可能です。

 

このTマネーカードは日本の「Suica」のような電子マネーであり、多くの韓国国民が現金ではなくTマネーカードでの支払いを実際に行なっているといいます。

 

このように、今となってはキャッシュレス決済が当たり前となった韓国ですが、その背景には、

「クレジットカードを使えば所得が控除される」

「宝くじの権利が付与される」

などといった消費者にとっての大きなメリットがあったのです。

 

中国では8億人以上が既にキャッシュレス決済を利用している

韓国に次いでキャッシュレス決済が普及しているのが中国です。

 

キャッシュレス決済アプリ「WeChatPay」のユーザーは8億人

中国では国内大手IT企業「アリババ」の関連会社が手掛ける「アリペイ」や、同じ中国の大手IT企業「テンセント」が手掛ける「WeChatPay(ウィーチャットペイ)」などが主要なキャッシュレス決済アプリとして有名ですが、中国はそれらによる「QRコード決済」が爆発的に普及しています。

特にWeChatPayの利用者数は中国国内で「8億人」を超えるようになっており、今や中国の屋台でもQRコードアプリが利用可能となっているのです。

 

現金の問題点を「キャッシュレス決済」で強みに変えた中国

そもそも中国では、現金の「偽札問題」や「脱税問題」などの課題が浮上していました。

 

そこで、その問題を何とか解決出来ないかと考え、ITの普及に伴い実現した「キャッシュレス決済アプリ」による新しい支払い方法を促進しました。

 

なぜならお金の支払いをアプリで行う「QRコード決済」にしてしまえば、偽札を作ることも、自分が支払ったお金に足がつかないようにする事もできないからです。

 

このように、中国で大きな問題となっていた「通貨の偽造」や「脱税」がキャッシュレスを普及させる為のアドバンテージとなり、他の国と比べて爆発的なキャッシュレスの普及が拡大しました。

 

日本のキャッシュレス決済率は実は低い・・?

一方、冒頭で紹介したグラフを見ると、日本のキャッシュレス決済は18%台と、圧倒的に低い事が分かります。

 

上述した韓国は消費者にとって分かりやすいインセンティブによってキャッシュレス決済が普及し、中国も自国の問題を解決する事がキャッシュレス決済の拡大に繋がりました。

 

しかし、日本では「そもそも現金の盗難が少ないこと」や、「偽札の流通が少ないこと」、そして「消費者がキャッシュレス決済を行うインセンティブが見えにくい」といったこともあり、国内のキャッシュレス決済比率が中々上がらない状態になっているのです。

 

なお、日本でキャッシュレス決済が中々導入されない理由に関して、日本経済新聞にて以下のように記載されていました。
キャッシュレス決済を導入しない理由

出典:日本経済新聞

最も多いのは「店舗側の導入手数料が高いこと」でしたが、これが国全体で見ると、現金しか利用出来ないことによる外国人観光客の消費需要の取りこぼしの問題にも繋がっている為、政府も現在全面的にキャッシュレス決済の促進を進めています。

 

キャッシュレス決済やスマホアプリ決済のメリット

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では、キャッシュレス決済やスマホアプリ決済のメリットを紹介していきます。

  • 現金を持ち歩く必要が無くなる
  • ATMに行かなくてもアプリから現金をチャージすることで支払い可能
  • お金の出費に関する管理の効率化に繋がる
  • 毎回のお支払いを瞬時に行う事ができる
  • お得にポイントを貯めたり、キャッシュバックを受ける事ができる

 

メリット1:現金を持ち歩く必要が無くなる

キャッシュレス決済アプリを用いる事で、コンビニやお店の買い物、決済などでわざわざ現金を使う必要も、財布を持ち歩く必要も無くなります。

 

コンビニのちょっとした買い物を現金で支払う場合に、そのお釣りで小銭がジャラジャラと返ってくる事が多々ありますが、キャッシュレス決済アプリを使えば、スマホから一円単位で正確に支払いを完了させる事ができます。

 

「今日から財布を持たず、スマホ一台で生活していく。」

そんな風にお考えの方は、すぐにキャッシュレス決済を導入するべきでしょう。

 

メリット2:ATMに行かなくてもアプリから現金をチャージすることで支払いが可能

キャッシュレス決済を行う事によって、わざわざATMから現金を下ろす必要が無くなります。

 

例えばクレジットカードを利用する場合、利用金額を自身の銀行口座から引き落としされるように設定しておけば、ATMに行かなくても利用金額が自動的に引き下ろされます。

 

また、キャッシュレス決済アプリでもスマホから自身の「銀行口座」「クレジットカード」と連携することで、わざわざATMから現金を引き出さなくてもお金をアプリにチャージする事ができるんですね。

 

なので、キャッシュレス決済を利用していれば、ATMを利用する頻度もどんどんと少なくなっていきます。

 

メリット3:お金の出費に関する管理の効率化に繋がる

なお、キャッシュレス決済アプリを利用すれば、その支払い履歴や内訳などをアプリ内で全て管理する事もできます。

 

例えば、VISAカードを使って便利に決済が可能な「Kyash」では、その支払いの履歴をアプリで即座に確認する事が可能です。

 

Kyash(キャッシュ)の詳しい使い方についてはこちら!

 

現金払いだとその支払いを確認するのは「紙のレシート」のみとなりますが、キャッシュレス決済アプリなどの場合、アプリによって支払い履歴を一括管理できるのです。

出典:Kyash

なので、キャッシュレス決済だと現金での支払い時よりも「どこで何に支払いをしたか」が把握しやすくなります。

 

メリット4:毎回のお支払いを瞬時に行う事ができる

キャッシュレス決済アプリを使えばお店での支払いを瞬時に行う事ができます。

例えば現金での支払いの場合、

「財布を出す→お金を出す→お釣りを受け取る」

 

といった3ステップが必要ですが、キャッシュレス決済アプリの場合は、

「アプリを起動する→お店に読み取ってもらう」

 

という2ステップだけで完了します。(※QRコード決済の場合)

 

日常生活において、「お店にお金を支払う」という行為は外すに外せません。

 

なので、アプリによる支払いを行えばそういった毎日の支払いプロセスの効率化に繋げられます。

 

メリット5:お得にポイントを貯めたり、キャッシュバックを受ける事ができる

なお、キャッシュレス決済を利用する事によってお得なポイント還元やキャッシュバックが受けられます。

 

例えば、クレジットカードであれば、各カードによってポイントが還元される仕組みと取っているものが多く、楽天カードであれば「楽天ポイント」、ANAのクレジットカードであれば「マイル」が貯まります。

 

そして、キャッシュレス決済アプリであれば、「LINE Pay」だとLINEポイントが最大5%還元され、Kyash」だと利用金額の内の2%がキャッシュバックされます。

 

他にも、支払いの度にポイントが付与されるキャッシュレス決済サービスには以下のようなものがあります。

 

アプリ名 還元率
PayPay ・最大3%
LINE Pay ・コード決済で3.5〜5%
・コード決済以外は0.5〜2%
楽天ペイ ・0.5%
au PAY ・0.5%
・auスマートパスプレミアム会員の場合は1.5%
d払い ・ネットでの利用で1%
・実店舗での利用で0.5%

 

このように、キャッシュレス決済はポイント還元やキャッシュバックがある為、現金決済と比べて大きなメリットがあると言えるのです。

 

キャッシュレス決済やスマホアプリ決済のデメリット

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では、次にキャッシュレス決済やスマホアプリ決済のデメリットを見ていきましょう。

 

  • キャッシュレス決済は使えるお店と使えないお店がある
  • スマホの紛失や電池切れによって決済ができなくなる可能性がある
  • キャッシュレス決済アプリの種類が多く乱立している
  • 一度アプリにチャージした現金が出金できない場合もある
  • 自分の知らない間にお金を使いすぎてしまう可能性がある

 

デメリット1:キャッシュレス決済は使えるお店と使えないお店がある

キャッシュレス決済を用いる際にデメリットとなるのが、「使えるお店と使えないお店がある」といった点です。

 

「ウチではクレジットカードは使えません。現金のみです。」

 

まだまだこう言われる店舗も日本では多いですから、もしも現金を持っていない場合に支払いできなくなる事が注意点です。

 

デメリット2:スマホの紛失や電池切れによって決済ができなくなる可能性がある

キャッシュレス決済アプリの場合、「スマホの紛失」によって決済ができなくなるといったデメリットもあります。

 

スマホをどこかに落としてしまうと、その中にあるアプリでの決済が不可能になるのは当然のこと、他の人に不正に操作されたりする懸念もあります。

 

なので、スマホを紛失しないように十分に注意しておくのと同時に、万が一の紛失時に備えてスマホのロック機能などを活用しておくことを推奨します。

 

なお、スマホの紛失以外に「電池切れ」になった場合は当然決済アプリが使えなくなるので、十分注意しておきましょう。

 

デメリット3:キャッシュレス決済アプリの種類が多く乱立している

日本では各業者毎にたくさんのキャッシュレス決済アプリが普及するようになりましたが、その反面決済アプリが乱立して利用者が選択しにくくなってしまっています。

 

「人は種類が多すぎると選べなくなってしまう」というデータも出ているくらいで、利用者としては種類が多すぎる事で「結局どれが良いの?」と混乱してしまいます。

 

このように、複数の決済アプリが乱立すると管理も大変となるので、自身で必要なケースを想定しながら、本当に必要なキャッシュレスアプリのみをインストールして利用するようにしましょう。

 

キャッシュレス決済ができるおすすめのアプリはこちら!

 

デメリット4:一度アプリにチャージした現金が出金できない場合もある

スマホのキャッシュレス決済アプリや、プリペイド式の電子マネーなどは、一度チャージした現金が出金できない場合があるので注意が必要です。

 

特にキャッシュレス決済アプリなどは全体的に使えるお店がまだまだ少ない為、事前に使えるお店を把握しておかなければ、

 

「せっかくアプリに現金をチャージしたのに使いたいお店がない」

 

という事態に陥ってしまいます。

 

また、普段よくキャッシュレス決済を利用するからといって大量の現金をチャージしていると、

 

いざとなった時にその現金を引き出し出来なくなるリスクがあります。

 

なので、事前に必要な現金を残しておいた上でチャージをするようにしましょう。

 

デメリット5:自分の知らない間にお金を使いすぎてしまう可能性がある

キャッシュレス決済を利用している人が抱くデメリットとして、「知らない間にお金を使いすぎてしまう」という事も挙げられています。

 

特にクレジットカードは「後払い式」で、分割払いやリボ払いをする事も可能なので、自分の使ったお金の流れが見えにくくなっており、簡単にお金を使いすぎてしまう傾向にあります。

 

一方現金は目に見えるお金であり、使えば物理的に小銭や紙幣の量が減るので、お金の流れが比較的把握しやすいとも言えるでしょう。

 

しかし、前払い式(プリペイド型)の電子マネーやキャッシュレス決済アプリであれば、予めチャージした金額しか使う事が出来ないので、クレジットカードよりもお金を使いすぎてしまうリスクを下げられます。

 

また、アプリであればレシート代わりに支払いの履歴を全て一括管理できるものもあるので、それらを使って無駄使いの防止と、お金の管理を行ってみてはいかがでしょうか。

 

キャッシュレス決済のメリット・デメリットのまとめ

キャッシュレス決済のメリット

  • 現金を持ち歩く必要が無くなる
  • ATMに行かなくてもアプリから現金をチャージすることで支払い可能
  • お金の出費に関する管理の効率化に繋がる
  • 毎回のお支払いを瞬時に行う事ができる
  • お得にポイントを貯めたり、キャッシュバックを受ける事ができる

キャッシュレス決済のデメリット

  • キャッシュレス決済は使えるお店と使えないお店がある
  • スマホの紛失や電池切れによって決済ができなくなる可能性がある
  • キャッシュレス決済アプリの種類が多く乱立している
  • 一度アプリにチャージした現金が出金できない場合もある
  • 自分の知らない間にお金を使いすぎてしまう可能性がある

以上がキャッシュレス決済についてでしたが、キャッシュレス決済は現金が不要で便利な反面、まだまだ問題点も多く存在します。

 

なお、キャッシュレス決済を利用するか否かは「人による」と思うので、以上のメリットやデメリットを踏まえて検討するようにしてください。

 

また、日本ではこのキャッシュレス決済の促進を強めている事もあり、各業者によってキャンペーンやキャッシュバック等が随時開催されています。

 

なので、「少しでも得をする支払い方法を選択したい!」と考える人の場合はキャッシュレス決済がおすすめです。

 

また、以下のリンクではおすすめのキャッシュレス決済アプリを紹介しているので、気になる方は是非見てみてください!

【2019年】スマホ決済アプリ13種類を比較|還元率が大きいのはどれ?

この記事を執筆した人

Kenta Fujii

Kenta Fujii

フリーランスライター。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。 新卒で大手総合金融機関であるSBIホールディングスに入社し、広告の運用やマーケティングに従事。 その後11ヶ月で退職し、現在はフリーランスとしてキャッシュレス決済に関する研究を続けている。

スマホ決済・仮想通貨サービスの利用実績があるライターによる執筆記事のみを掲載。「お金の流れをなめらかに」というミッションのもと、キャッシュレスな世界の実現を目指して運営しています。

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