仮想通貨 最終更新日: 公開日:
本記事では、仮想通貨の銘柄や取引所などの選び方を初心者でも分かるように徹底解説していきます。
また、将来性の高いおすすめの銘柄やおすすめの取引所なども紹介していくので、今後仮想通貨への投資を考えている方は、選び方の基準として是非参考にしてみて下さい。
目次
仮想通貨を購入する際に重要となるのが「銘柄の選び方」です。
仮想通貨と一言で言ってもその種類は様々であり、2018年12月7日現在、その数はおよそ2,000種類にも及んでいます。
※参考:coinmarketcap
では、そんな数ある仮想通貨の中から「どの銘柄を選べば良いのか」についてを、様々な判断材料を紹介しながら以下より解説していきます。
仮想通貨を選ぶ際の判断材料として、まず各仮想通貨の「時価総額」が考えられますが、仮想通貨の情報が網羅的に掲載されている「CoinMarketCap」を見れば、各仮想通貨の時価総額ランキングを確認する事が出来ます。
時価総額は「市場に出ている通貨供給量×通貨の価格」で算出する事ができ、この時価総額が大きいほど現時点で価値の高い通貨であるという事が分かります。
2018年12月7日時点での時価総額ランキングを見ると、最も時価総額が高いのはビットコイン(BTC)である事が分かり、その規模はおよそ6.7兆円の規模となっています。
時価総額の高い通貨を購入するメリットとしては、既に投資家からの信頼が多く置かれている為に、将来生き残る通貨である可能性が高いという点です。(※もちろん将来が保証されているという訳ではなく、縮小していく可能性もあります。)
例えば、日本の時価総額トップの企業は「トヨタ」ですが、トヨタがいきなり潰れてしまったり、一気に縮小してしまったりする可能性は他のベンチャー企業と比べて低い傾向にあると言えます。(※もちろん、これも可能性がゼロではありません。)
それと同様に、時価総額はその通貨に対する「信用度」や「期待度」を表しています。
しかし、投資というものは「安く買って高く売る」が基本ですから、購入した後にその取得原価より高値で売らなければ利益が出ません。
なので、時価総額が高い通貨は、その後価値が下落もしくは価格変動が成熟化してしまい、成長が頭打ちになってしまうといったデメリットが考えられるのです。
例えば、ビットコインを2013年あたりの「時価総額が低い点」で購入していた場合、それが結果的に数十〜数百倍となりましたが、反対に2017年の12月あたりの「時価総額が高い点」で購入していた場合、2018年12月現在にかけて大きな損失となってしまった事でしょう。
なお、「現時点で時価総額が他の通貨と比べて低い」ような仮想通貨を投資対象に選ぶと、今後それがビットコインと並ぶ規模に拡大した場合は大きな利益となりますが、反対に消えて無くなるリスクもあります。
とは言っても、将来どこまでその通貨の時価総額が拡大するのかを予測するのは難しいので、各仮想通貨の時価総額をそれぞれ比較しながら銘柄選定を行うと良いでしょう。
次に、各仮想通貨の「取引高」も銘柄を選ぶ上での判断材料となります。
この取引高は、「指定の期間内に各取引所内でどれだけ売買が行われているか」を表しており、取引高の多い通貨ほど「市場で売り買いが積極的に行われている通貨(流動性の高い通貨)」だと見る事ができます。
なお、各銘柄にとって重要なニュースが発表されたり、新たな取引所へ上場された際には、取引高が高騰する場合もあります。
また、この取引高が少ない通貨だと、大口の投資家による「価格操作」が簡単に出来てしまうのです。
これはマイナーなアルトコインで多くあり(※本当に価格操作を行なっているかは定かではありませんが。)、取引高の低い通貨では以下のような極端に乱高下したチャートとなってしまう事もあるので、十分に注意が必要なのです。(※チャートは現在時価総額700位のFREECoin)
また、各仮想通貨の「特徴や種類」も銘柄を選ぶ上での重要な判断基準となります。
各仮想通貨には様々な特徴がありますが、その用途を大きく3つに分類すると以下となります。
「決済型仮想通貨」とは主に商品・サービスへの支払いに利用される通貨の事を指し、「送金型仮想通貨」とは、個人・法人の間で国内外での送金に利用される事を目的とした通貨、そして「プラットフォーム型仮想通貨」とは「決済型」や「送金型」の通貨とは異なり、ブロックチェーンプラットフォーム上で様々なトークンやアプリケーションを作成出来る事を目的とする通貨を指します。
決済型 | 送金型 | プラットフォーム型 |
---|---|---|
ビットコイン(BTC) | リップル(XRP) | イーサリアム(ETH) |
ビットコインキャッシュ(BCH) | ステラ(XLM) | イオス(EOS) |
ライトコイン(LTC) | モネロ(XMR) | カルダノ(ADA) |
ビットコインSV(BSV) | ダッシュ(DASH) | ネム(NEM/XEM) |
また、送金型に分類されている「モネロ(XMR)」や「ダッシュ(DASH)」などは送金以外にも「匿名での送金が出来る」という機能が備わっている為、「匿名型通貨」としても分類する事が出来ます。
このように、仮想通貨には大きく3つの仕様用途があり、各通貨の種類ごとに将来性を読んで行く必要があります。
例えば、決済型であれば「支払いに対応された店舗があるか」、送金型であれば「金融機関との提携状況はどうか」、プラットフォーム型であれば「どの程度アプリケーションが開発されているか」など、各通貨の特徴によって重要な指標は異なっています。
では、以上を踏まえて現時点で将来性が高いと考えられる銘柄をランキング形式で紹介していきます。
(※今回紹介するものはあくまで筆者の独断とし、必ずしも投資を推奨するものではないのでご注意下さい。)
Ripple(リップル/XRP)とは、ブロックチェーンを用いて銀行間の国際送金の問題を解決し、送金や決済を安価に、そして迅速に処理出来るようにする為の仮想通貨です。
リップルの管理元であるRipple社は独自の国際送金システムである「RippleNet」を構築していますが、そこには2018年12月現在200社を超える金融機関や企業が参加しており、金融機関同士の送金や決済に用いられるのがデジタルアセットである「XRP」です。
なお、Ripple社はスペインの国際銀行である「サンタンデール銀行」と提携した国際送金アプリを既にリリースしており、タイのサイアム商業銀行ではXRPが実際に使用されているとも公表されています。
このように、XRPは金融機関に受け入れられやすい通貨となっており、現在最も実態経済での実用化が近づいている銘柄だと言えるのです。
また、XRPは2018年11月、イギリスの比較サイトである「Finder」によって「XRPは2019年12月31日までに1.9ドルになる」といった強気の予想もされており、その将来性は専門家も高く評価しています。
Ethereum(イーサリアム)とは、様々な契約を自動的に執行出来る「スマートコントラクト技術」を利用して分散型アプリケーション(Dapps)の開発やICOトークンの発行ができるプラットフォームです。
このイーサリアムは「プラットフォーム型仮想通貨」としてはNo.1であり、現在仮想通貨市場に出回るほとんどの通貨がイーサリアムをベースに発行されています。
なお、ICOによって発行されているトークンの内の95%がイーサリアムだという結果も「ICORating」より算出されています。
出典:ICORating
また、イーサリアムを用いた「ブロックチェーンゲーム(Dappsゲーム)」の勢いも右肩上がりとなっており、代表的なゲームには「CryptoKitties(クリプトキティーズ)」や「Etheremon(イーサエモン)」と呼ばれるものがあり、クリプトキティーズではゲーム内のキャラクターが2018年9月4日に約2,000万円で売買されました。
※参考:Someone just bought a cryptocurrency cat for $172,000
このように、イーサリアムを用いたブロックチェーンエコシステムは既に巨大なものとなっているのです。
なお、イーサリアムは2019年に「コンスタンティノープル」と呼ばれる大型アップデートが行われる予定であり、今後イーサリアムの課題となっている「トランザクション処理の遅延問題(スケーラビリティ問題)」をいかに解決出来るかが鍵となりそうです。
EOS(イオス)とは、分散型アプリケーション(Dapps)を構築する為のプラットフォームであり、2018年6月にイーサリアムのブロックチェーンから独立し、メインネットをローンチしたプロジェクトです。
このイオスは2017年6月より1年間かけてICOが行われましたが、その調達額はICOで人類史上最大となる42億ドル(約4,600億円)にも及びました。
出典:coindesk
イオスは各評価機関から高い評価を受けていますが、中国の行政機関であり、ブロックチェーンプロジェクトを格付けする「CCID」のレポートでは、毎月イオスが「技術生」「応用性」「革新性」の3つの側面から1位の評価を受けており、その評価は毎月イーサリアムを超えています。(※2018年12月現在)
なお、アメリカの格付け機関である「WeissRatings」でもイオスは高い格付けを取得しており、2018年11月に出された格付けではイオスが「B-」を獲得しています。
同格付けでトップに立ったのはリップルの「B」であり、他の主要通貨となるビットコインやイーサリアムはいずれも「C+」でした。
また、イオスは現状国内の仮想通貨取引所では購入出来ず、「Binance」や「OKEx」などで多く取引されています。
続いて、仮想通貨を購入する為の仮想通貨取引所の選び方についてですが、取引所を選ぶのに重要な判断材料は主に「手数料」「取り扱い銘柄数」「セキュリティ」の3つです。
仮想通貨取引所内で掛かる手数料は、投資の損益に限らず「必ず負担しなければならないコスト」となるので、十分に注意しておく必要があります。
なお、取引所内で掛かる手数料は主に以下の4つです。
また、上記で挙げた「スプレッド手数料」は主に国内取引所の「販売所」にて多く掛かる場合が多いので、コストがどの程度掛かるのかを事前に把握しておきましょう。
各仮想通貨取引所によって、「取り扱い銘柄」もそれぞれ異なっています。
なので、取引所に登録する際にはどの程度の仮想通貨が取り扱いされているのかもチェックしておく必要があります。
なお、海外の取引所では100種類を超える銘柄が取り扱いされている所もあるので、是非比較してみて下さい!
最後に、仮想通貨取引所を選ぶにあたって、各取引所の「セキュリティ体制」も重要となります。
2018年は国内大手の取引所である「coincheck」や「Zaif」がハッキング被害に遭い、国内のみならず海外でもそれは頻繁に起こっています。
なので、各取引所にて十分にセキュリティ対策が行われているかをしっかりと見ておきましょう。
>>>仮想通貨取引のセキュリティ対策や国内取引所のセキュリティについてはこちら!
では、初心者におすすめ出来る国内仮想通貨取引所をランキング形式で見ていきましょう。
bitbank(ビットバンク)とは、日本の「ビットバンク株式会社」が運営する2014年5月に設立された仮想通貨取引所であり、2018年12月8日現在リップル(XRP)が日本国内で最も取引されている取引所です。
そしてbitbankでは現在「全取引ペア無料キャンペーン」が実施されており、「ICORating」の取引所セキュリティレポートにおいて「国内No.1」の評価を受けているので、取引手数料が全て無料かつ、強固なセキュリティの上で利用出来る取引所だと言えます。
>>>bitbankの概要や登録方法について知りたい方はこちら!
BITPoint(ビットポイント)とは、日本の「株式会社ビットポイントジャパン」が運営する、2016年3月に設立された取引所です。
同取引所は取引手数料が全て無料(※2018年12月現在)であり、トレードツールである「MT4」が国内の仮想通貨取引所で唯一導入されているという大きな特徴が武器です。
また、BITPointのセキュリティは、2018年10月に情報セキュリティ格付け企業である「株式会社アイ・エス・レーティング」より「A」ランクの格付けを取得している為、非常に信頼のおける取引所だと言えるでしょう。
>>>BITPointの概要や登録方法について知りたい方はこちら!
GMOコインとは2016年10月に設立された日本の仮想通貨取引所であり、運営会社は「GMOコイン株式会社」です。
同取引所は2018年12月現在「取引所」と「販売所」の2つの売買形式があり、入金・出金手数料が無料なのも特徴です。
なお、GMOコインでは顧客資産が全て分別管理されており、それはインターネット環境から隔離された「コールドウォレット」で保管されている為、セキュリティ性も十分です。
>>>GMOコインの概要や登録方法について知りたい方はこちら!
以上が仮想通貨の銘柄・取引所の選び方についてでしたが、仮想通貨の投資はあくまで「自己責任」であり、自身で十分に納得してから行うようにしましょう。
また、2017年から2018年にかけて非常にその価格変動が激しかった為に、今後投資を行う際は余剰資金で行う事を強く推奨します。
キャッシュレスPAY編集長。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。 新卒で大手総合金融機関であるSBIホールディングスに入社し、広告の運用やマーケティングに従事。 その後11ヶ月で退職して、現在は前職で培ったフィンテックやFPに関する知識を活かし、キャッシュレス決済に関する研究を続けている。