【2019年】Zcash(ジーキャッシュ)とは|仕組み・価格推移の最新情報

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    Zcash(ジーキャッシュ)とは

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    Zcash(ジーキャッシュ)は、2016年に公開された比較的新しい仮想通貨です。しかし、公開されてから瞬く間に注目され、一躍メジャーコインの仲間入りを果たしました。

    Zcash(ジーキャッシュ)は、決済システムに特化した「匿名性暗号通貨」と呼ばれるものですが、これについては後に詳しくご説明します。

    世界22位・時価総額370億円の規模

    Zcash(ジーキャッシュ)の時価総額は370億円程度です。リスクやドージコインと同程度の規模で、仮想通貨としては中堅クラスといったところでしょう。

    イーサリアムやリップルなどのコインにはまだ及びませんが、その分伸び代があるという見方もできます。

    ビットコインの弱点を克服するために誕生

    Zcash(ジーキャッシュ)が生まれた背景には、ビットコインの「匿名性」に関する弱点があります。

    ビットコインを送金すると、ブロックチェーン内に「誰が誰にいくら送金した」という情報が記録されます。この情報が、世界中の誰もが見れてしまうのです。

    個人名が記録されるわけではありませんが、少なくとも取引した人のもつ「公開アドレス」は筒抜けです。(公開アドレスから個人情報が流出することはありません)

    そういった点を問題視して、克服するために生まれたコインが匿名性暗号通貨のZcash(ジーキャッシュ)なのです。「誰が誰に送金したのかわからなくする」ような機能が実装されています。

    Dash, Moneroとの違い

    Zcash(ジーキャッシュ)はDASHとMoneroというコインと並び比較されることが多いです。なぜなら、DASHとMoneroもZcash(ジーキャッシュ)と同じく「匿名性暗号通貨」だからです

    この3つはどのような手段で「匿名化」しているかがそれぞれ違います。

    仮想通貨 匿名化 備考
    DASH プライベートセンド 複数の送金履歴をシャッフルして匿名化する
    Monero リング署名/ワンタイムパスワード 公開鍵を束ねて、送金情報を分解して匿名化する
    Zcash シールドトランザクション/ゼロ知識証明 次章参照

    このように、匿名化するシステムがそれぞれ違います。Zcashの匿名化システムはのちにご紹介します。

    Zcash(ジーキャッシュ)の高い匿名性を実現する仕組み

    それでは、Zcashの匿名化システムである「シールドトランザクション」と「ゼロ知識証明」について解説していきます。

    シールドトランザクション

    Zcashは「トランザクションアドレス」と「シールドアドレス」の2種類がありユーザーは好きな方を選べます。

    トランザクションアドレスの方が、ビットコインと同様で残高が公開されていますが、シールドアドレスは残高が公開されません。

    ゼロ知識証明

    ゼロ知識証明はかなり専門的な技術なので説明が難しいのですが、「誰が誰にいくら送ったのか第3者に公開しなくても、その取引が正しいものと証明する」というシステムです。

    例えば銀行振込の場合は、AさんからBさんに100万円送金したとしたら、その取引を仲介役を担う銀行が保証人となります。この場合、銀行には取引の内容が筒抜けです。

    ゼロ知識証明は、「AさんからBさんに100万円送金した」という情報を隠したまま、両者の取引が正当に行われたことを第三者(銀行振込でいう銀行役に該当する人物)に証明することを可能にするシステムです。

    Zcash(ジーキャッシュ)のレートは?チャートで見る価格推移

    ここからは、Zcash(ジーキャッシュ)の過去の価格推移をチャートから分析して、今後の考察を述べていきます。

    2017年6月:JPモルガンとの提携の影響で上昇

    チャート

    2016年の6月頃にZcash(ジーキャッシュ)の価格は急上昇しています。これは、JPモルガンという世界的に有名な投資銀行がZcash(ジーキャッシュ)との業務提携を果たしたことによるものとされています。

    2017年12月:仮想通貨市場のピークの影響で上昇

    チャート
    そして、2017年末にさらに価格が上昇します。仮想通貨市場が全体的に上昇していた時期なのでZcash(ジーキャッシュ)も例に漏れずに上昇したようです。

    その後に仮想通貨市場全体の下降に呑まれ、Zcash(ジーキャッシュ)の価格も下がっていきました。

    現在:停滞

    チャート
    そして現在はやや停滞気味です。そもそも今が仮想通貨市場全体が程度の差はあれど停滞気味なので、Zcash(ジーキャッシュ)も動きが鈍いです。

    今後、価格を大きく動かすには何かしらの「起爆剤」が必要でしょう。

    Zcash(ジーキャッシュ)の将来性は?

    Zcash(ジーキャッシュ)の将来性を解説していきます。将来のカギを握る以下の項目は、Zcash(ジーキャッシュ)の価格変動の「起爆剤」となりえるので要チェックです。

    JPモルガンと提携で利用拡大に期待が高まっている

    先ほど少し触れましたが、Zcash(ジーキャッシュ)はJPモルガンとの業務提携を果たしています。

    JPモルガンは、ブロックチェーンの開発に積極的に投資していて、Zcash(ジーキャッシュ)のブロックチェーン技術に高い評価をしています。そして、その技術を応用した新しい決済処理システムを開発しています。

    今後は、JPモルガンの動向次第でZcash(ジーキャッシュ)の価格も大きく影響される可能性が高いです。決済処理システムの実用化に関するニュースに要注目です。

    2020年の10月に半減期を迎えて価格上昇の可能性も

    多くの仮想通貨には「半減期」と呼ばれるものが存在します。これは、簡単にいうと「仮想通貨の発行量が下がる」時期です。

    つまりは半減期を迎えた仮想通貨は希少性が高まるということです。2020年の10月に半減期を迎えるZcash(ジーキャッシュ)はその時期に、価格が大きく上昇すると予想されます。

    Zcash(ジーキャッシュ)のおすすめ取引所

    それでは、Zcash(ジーキャッシュ)を取り扱っている取引所をご紹介します。現在のところZcash(ジーキャッシュ)を購入できるのは海外取引所だけなので、その点だけご注意ください。

    1番おすすめなのはLBank

    Zcash(ジーキャッシュ)の購入にはLBankという取引所をお勧めします。理由は以下の通りです。

    • Zcash(ジーキャッシュ)の取引高が世界1
    • 取引手数料が安い(0.1%)
    • UIが使いやすい

    特に、取引高が世界1というのが大きいです。市場に厚みがあれば、希望する価格で購入できる可能性が高くなります。

    その他に、Zcash(ジーキャッシュ)を取り扱う取引所

    Bitfinex
    Poloniex
    Bithumb
    OKEx
    Binance
    Kraken
    Bittrex
    Huobi
    Bit-z
    HitBTC

    上記が、Zcash(ジーキャッシュ)を取り扱っている取引所の一覧です。LBank以外でしたら、世界最大手取引所あるBinanceをお勧めします。

    Zcash(ジーキャッシュ)のおすすめウォレット

    続いては、Zcash(ジーキャッシュ)を管理することができるウォレットについてご紹介していきます。

    1番おすすめなのはレジャーナノS

    Zcash(ジーキャッシュ)を管理するのにお勧めなウォレットは「レジャーナノS」です。理由は以下の通りです。

    • オフラインで保管できる
    • 最も有名なハードウォレットなので信頼性が高い

    レジャーナノSは専用デバイスで完全にオフライン環境での仮想通貨の管理を可能にする「ハードウェアウォレット」です。個人としては最高レベルのセキュリティを実現します。

    そんなハードウェアウォレットの中でもレジャーズナノSは、トップクラスに知名度が高いので信頼できます。

    その他に、Zcash(ジーキャッシュ)に対応するウォレット

    Linux
    Multiwallet by Freewallet
    Jaxx
    Trezor
    Bitpie
    Zcash4win
    coinomi

    上記がZcash(ジーキャッシュ)に対応しているウォレットの一覧でし。この中でのお勧めはZcash(ジーキャッシュ)の公式ウォレットである「Linux」です。

    まとめ

    Zcash(ジーキャッシュ)は、匿名性という要素が加えられているので「完成されたビットコイン」とも呼ばれています。

    実際に世界的な大手投資銀行が注目するなど、その実力は侮れないものがあります。今後の動向次第で、価格が大きく上昇する可能性は大いにあるでしょう。

    執筆者プロフィール

    キャッシュレスPAY 編集部

    キャッシュレスサービスを自ら使い、最新情報に精通した編集部の監修のもと記事を制作。「お金の流れをなめらかに」というミッションのもと、キャッシュレス情報を中立的に分かりやすく提供することを目指している。

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