【2019年】Ethereum(イーサリアム/ETH)の将来性は?今後価格が上がるのか徹底予想

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本記事では、Ethereumが今後どのような価格推移になるのか判断するための情報を網羅的に紹介します。今後、いつ買うべきか、いつ売るべきか判断する際の参考にしてください。

Ethereum(イーサリアム/ETH)とは

Ethereum(イーサリアム)とは、様々な契約を自動的に執行出来る「スマートコントラクト技術」を用いて、あらゆる分散型アプリケーション(Dapps)の開発やICOトークンの発行ができるブロックチェーンプラットフォームです。
イーサリアムの時価総額は2018年10月25日現在第2位に位置しており、その規模はおよそ2.3兆円にも及びます。
ETH時価総額

出典:coinmarketcap

なお、現在イーサリアムの「ERC20」と呼ばれる仕様を用いたトークンが多く市場に流通しており、ICOによって発行されるトークンのほとんどがイーサリアムをベースに作られています。
トークンのランキング

出典:coinmarketcap

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Ethereum(イーサリアム/ETH)のレートは?チャートで見る価格推移

では、イーサリアムの現在までの価格推移や、過去に高騰した要因などを見ていきましょう。

2017年:ICO市場の成長によるETHの上昇

2017年は空前のICOバブルとも言われており、そのICOの件数は2017年のみで343件、そして調達金額は50億ドルにも及びました。

※参考:coindesk ICO TRACKER
ICO調達額

出典:coindesk

その調達金額は月日を追うごとに増加していた事から、そこで多くのICOで用いられていたイーサリアムの価格も右肩上がりに上昇していきました。

出典:coinmarketcap

イーサリアムの価格は2017年の1年間でおよそ90倍にまで上昇し、仮想通貨市場の中心的通貨として成長しました。

2018年:ICO市場の衰退とトークン売却によるETHの下落

しかし、2018年に突入してからはイーサリアムにとって芳しくない市況が続き、2018年1月から10月現在にかけてはおよそ70%の下落となっています。
ETHチャート

出典:coinmarketcap

その背景には、バブル的な熱狂を魅せていたICOによる資金調達の縮小や、ICOトークンの売却などがありました。
ICO調達額の推移

出典:coindesk

折れ線グラフはICOの件数、黄色の棒グラフはICOによる調達額を表していますが(一つ突出しているのは6月のEOSの調達額)、その伸び率は鈍化しており、7月の総調達額は6.7億ドル程度に留まりました。
そして、そのチャートをビットコインと比較してみると、8月以降はイーサリアムの下落が相対的に強まっている事が分かります。
ETH、BTCチャート比較

出典:TradingView

その要因は、ETHを受け取って資金調達していたICOプロジェクトの多くが、その資金開発費用の為にETHを売却している為だと考えられています。
特に2018年6月には、EOSが独自のメインネットをローンチした事でETHのブロックチェーンから外れましたが、そこで資金調達用に発行されていたERC20ベースのEOSが大量に売却されたのです。

このように、各国でICOの規制や監視が強化される中、ICO市場が縮小している事や各ICOプロジェクトによるETHの売りが下落の原因として考えられています。

現在のEthereum(イーサリアム/ETH)の価格推移

2018年10月25日現在のイーサリアムは1ETH=約2.2万円程で推移しており、そのボラティリティ(価格変動)は徐々に低くなっていっている事がわかります。
ETHチャート

出典:coinmarketcap

イーサリアムの現在の価格は昨年の8月上旬頃の価格と同水準であり、今年に入ってどんどんと安値を更新しているといった進捗です。

Ethereum(イーサリアム/ETH)の将来性を知るための材料は?

仮想通貨の将来性を知る為の判断材料として見ておくべきポイントは大きく4つあると筆者は考えており、それが以下です。

  • ハードフォークの有無と時期
  • 半減期の時期
  • 今後の開発計画
  • 有識者の声

もしも仮想通貨への投資を考える際、上記のような情報を元に総合的に判断すると良いでしょう。

Ethereum(イーサリアム/ETH)のハードフォークに関する情報は?

イーサリアムの次のハードフォークは、本来2018年内に予定されていましたが、2019年へと持ち越しとなりました。
そもそもハードフォークとは、仮想通貨の根幹技術であるブロックチェーンの仕様変更に伴う「チェーン分岐」の事を表しています。
ハードフォーク
ハードフォークと一言で言っても広義ですが、今回のイーサリアムのハードフォークは開発者の対立による通貨の分裂などではなく(例:イーサリアムクラシックやビットコインキャッシュなど)、そのチェーンの仕様変更による「アップグレード」といった意味合いのフォークとなります。

イーサリアムの4つのアップデート

イーサリアムは、「フロンティア」「ホームステッド」「メトロポリス」「セレニティ」といった4つの大型アップデートをもとに開発されていく設計となっており、現在はフロンティアとホームステッドのアップデートを終えてメトロポリスのアップデートが実行中となっています。

そのメトロポリスのアップデートの中にはさらに「ビザンチウム」と「コンスタンティノープル」といった2つのアップデート内容があり、2018年内にコンスタンティノープルを実装する為のハードフォークが予定されていました。
しかし、コア開発者の間でバグが発見された為に、そのハードフォークが延期される事となったのです。

次のハードフォークによる影響は?

今回のコンスタンティノープルによるハードフォーク実行後は、イーサリアムのセキュリティ強化やスマートコントラクトの簡素化、そしてPoW(プルーフオブワーク)からPoS(プルーフオブステーク)への移行準備などが行われる予定であり、それが無事実行が完了されればイーサリアムにとっての重要なファンダメンタルとなるでしょう。

※PoW(プルーフオブワーク)とは、誰よりも速く計算を解いたマイナーに報酬が与えられるアルゴリズムであり、PoS(プルーフオブステーク)とは、その通貨の保有量や保有期間が多い人程マイニングがしやすくなり、報酬を得やすくなるアルゴリズムである。

しかし、このハードフォークによる大きな価格変動というのは考え難く、長期的にイーサリアムの機能が向上していくかが鍵となりそうです。

Ethereum(イーサリアム/ETH)の半減期について

イーサリアムにはマイニング報酬の半減期が設定されておらず、発行上限もありません。
半減期とは、その通貨のマイニングによって得られる報酬が少なくなる時期の事であり、それに伴い市場への供給量が減って理論上通貨の価値が上がっていく事となります。

しかし、イーサリアムはいずれ現在のPoWからPoSへと移行する為に、マイナーのインセンティブを徐々に減らしていくべく随時マイニング報酬が減額されています。

もともとイーサリアムのマイニング報酬は5ETHから3ETHへと減額されたのですが、2018年8月には3ETHから更に2ETHまでに報酬が減額される事が合意されました。

これが実質的なイーサリアムの「半減期」となりますが、マイニング報酬の減額後は供給量の低下に伴い価格が上昇する可能性も考えられます。

なお、イーサリアムのマイニング報酬が2ETHへと減額されるのはコンスタンティノープルの実装後とされており、それによる市況の変化に注目したい所です。

Ethereum(イーサリアム/ETH)の今後の開発計画

では、イーサリアムの今後の開発計画を見ていきます。

2019年:コンスタンティノープルによるアップデート

上述した通り、イーサリアムでは今後コンスタンティノープルによるアップデートが予定されており、それが来年の2019年に実行される予定とされています。
コンスタンティノープルの前には「ビザンチウム」と呼ばれるアップデートが行われており、そこでイーサリアムの匿名性強化や、マイニング報酬の減額(5ETHから3ETH)などが行われていました。

そして、コンスタンティノープルではさらなるセキュリティの強化やスマートコントラクトの圧縮による簡素化、そしてマイニング報酬の減額(3ETHから2ETH)などが予定されています。

マイニング報酬の減額が実際に実行されると、市場への供給量が減って価格の上昇に繋がる事も考えられますが、一方で電気代の高い国でマイニングを行うマイナーの採算が合わなくなるといった問題も考えられます。
その際、一部の計算力を持ったマイナーによるマイニングの独占化も考えられるので、その点が懸念材料だと言えるでしょう。

2019年:PoSへと移行する為のCasperが稼働

コンスタンティノープルの実装後は、最後のアップデートとなる「セレニティ」が実装される予定となっています。
セレニティでは、イーサリアムのアルゴリズムがPoW(プルーフオブワーク)からPoS(プルーフオブステーク)へと完全に移行される予定となっており、PoSへ完全移行する為のアルゴリズムが「Casper(キャスパー)」です。

このキャスパーもコンスタンティノープルの実装延期に伴い開発が遅れており、メインネットの稼働予定がずれる形となっています。

しかし、キャスパーが実装される事で現在イーサリアムに起こっているスケーラビリティの問題や、PoWにおける電力消費の問題などを解決出来る可能性がある為、その後の価格上昇にも期待出来ます。

Ethereum(イーサリアム/ETH)の企業との提携について

イーサリアムでは「イーサリアム企業連合(EEA)」と呼ばれるスキームが発足しており、これは企業レベルでイーサリアムを実体経済に活用していく事を目指しています。
そこにはJPモルガンやマイクロソフトなどといった世界中の代表的企業が参画しており、他にも以下のような企業が同企業連合に参画しています。

インテル サムスン マスターカード
デトロイト KDDI アクセンチュア
三菱UFJフィナンシャルグループ トヨタ ロイター

このように、イーサリアムは数々の大企業を取り囲んでおり、他との優位性を保ち続けています。

そしてそれらの企業が実際にイーサリアムを活用する事となれば価格の上昇にも期待出来るでしょう。

Ethereum(イーサリアム/ETH)に関する有識者の声

では、イーサリアムに関する有識者の声を見ていきましょう。

ステラの技術顧問であるジェレミー・ルービン氏はイーサリアムの価値がゼロになると主張

仮想通貨ステラの技術顧問であるジェレミー・ルービン氏は、イーサリアムの価値が将来ゼロに近くなるだろうと主張しました。
※参考:Techcrunch
これはイーサリアムで使用されるGASを他のトークンで代用、あるいはGAS代を支払わなくて良いとされれば、イーサリアムを利用する価値は無くなるといった見解です。

これに対して、イーサリアムの開発者であるヴィタリック・ブテリン氏は反論し、「ネットワーク使用料をETHで支払う事を義務付ける為のシステムの構築を検討している」と述べました。

トム・リー氏はイーサリアムが今後上昇すると予想

上述したルービン氏の見解とは反対に、米調査会社Fundstrat’s社の代表であるトム・リー氏は、「イーサリアムはトレンド転換して大きく上昇する」と述べました。
※参考:CNBC
2018年に入りビットコインとは相対的に価格を落としてきたイーサリアムですが、リー氏はそんなイーサリアムに関して「市場は過剰に悲観している」と見ています。

大型アップデートを控えているイーサリアムですが、実用化の拡大とともに現在の価格からどこまで突き抜けられるかに注目です。

Ethereum(イーサリアム/ETH)のまとめ

以上がイーサリアムについてでしたが、2018年に入り、ICOトークンの売りやICO市場の縮小などの要因によって大きく下落しました。

過熱していた市場も落ち着きを魅せ、今後どういった形でブロックチェーンを用いた新しい価値を提供出来るかが、イーサリアムの価格向上に繋がるでしょう。

しかし、現状のイーサリアムではネットワークのキャパがトランザクションに対して足りなくなるといった「スケーラビリティ問題」も懸念材料となっています。
取引処理の遅延やそれに伴う手数料高騰は今後の実用化に向けて大きな課題となっていますが、今後のイーサリアムネットワークのアップデートやそれによる新たな技術の実装が普及の鍵となりそうです。

この記事を執筆した人

Kenta Fujii

Kenta Fujii

フリーランスライター。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。 新卒で大手総合金融機関であるSBIホールディングスに入社し、広告の運用やマーケティングに従事。 その後11ヶ月で退職し、現在はフリーランスとしてキャッシュレス決済に関する研究を続けている。

スマホ決済・仮想通貨サービスの利用実績があるライターによる執筆記事のみを掲載。「お金の流れをなめらかに」というミッションのもと、キャッシュレスな世界の実現を目指して運営しています。

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