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本記事では、ビットコインFXにおすすめな海外の仮想通貨取引所を紹介し、そのメリット・デメリットも併せて解説していきます。
海外取引所では、日本国内の取引所には無い魅力もたくさんあるので、是非最後まで読み進めてみて下さい!
目次
ビットコインFXを行える仮想通貨取引所は国内でも多く存在していますが、実は海外の仮想通貨取引所でも日本人の利用が可能です。
>>>ビットコインFXの特徴や現物・先物との違いについてはこちら!
既存のFX業界でも海外の業者が幅広くサービスを展開していますが、仮想通貨取引所においても同様に多くの海外の業者が幅広くビットコインFXを展開しています。
では、ビットコインFXで海外取引所を利用するメリットを紹介していきます。
海外取引所は日本よりも比較的高いレバレッジ倍率を設定している所が多く、よりハイレバレッジな取引が行えるメリットがあります。
日本では現在「Liquid」といった取引所が最大レバレッジを25倍に設定していますが、それを超えるようなレバレッジ倍率を提供している取引所は現状国内にはありません。
なお、日本仮想通貨交換業界(JVCEA)は今後協会指定水準として国内のレバレッジ倍率を4倍で統一するといった方針を示しており、実際にBITPointでも最大レバレッジ倍率の引き下げが行われました。
しかし、海外に拠点を置く取引所であれば日本での規制を受けず、各国で与えられたルールが適用されます。
なので、海外取引所は比較的自由なレバレッジ倍率が設定されているというわけなのです。
>>>仮想通貨におけるレバレッジ取引についての詳しい解説はこちら!
なお、海外では「ゼロカットシステム」が採用されている取引所もあります。
ゼロカットシステムとは、自身の口座残高がマイナスとなった場合に取引所側が肩代わりしてくれるシステムの事であり、これによって口座に入れている自己資金以上の損失を負うリスクが無くなります。
このシステムは元々海外のFX業者で導入されていたのですが、顧客にとって恐怖となる「自己資金以上の損失リスク」を業者側が負担する事で、業者側はより多くの顧客を呼び込めるといった狙いがあります。
日本では追証(追加証拠金)が必要な取引所もありますが、ゼロカットシステムが導入されている取引所を利用すれば、自身の想定外となる損失のリスクを抑える事ができるのです。
>>>そもそも追証とは?追証なしの取引所についての解説はこちら!
次にビットコインFXで海外仮想通貨取引所を利用するデメリットについて見ていきます。
海外の取引所では、そのセキュリティ体制が日本国内のルールに準拠されているわけではないので、セキュリティ性が不透明といったデメリットがあります。
日本で仮想通貨取引所を設立する際は金融庁へ「仮想通貨交換業者」の登録を行う必要があり、その審査は極めて厳格となっています。
ですが、海外取引所の場合は各国のルールに準拠した形で運営が進められるので、そのセキュリティが高いのか低いのかに関してが見えにくくなっているのです。
とは言っても、日本でも「Coincheck」や「Zaif」が過去ハッキング被害に遭っている為、結局は国内であっても「絶対に安全」という保証はありません。
また、海外でも取引所によってはガチガチのセキュリティを構築している所もあるでしょうし、一概に「海外が危険」とも言えないでしょう。
なお、海外では日本語に対応されていない取引所もある為、英語が不得意な人にとってはこれがデメリットとなり得ます。
なので、もしも日本語に対応していない取引所を利用する際は、翻訳ツールなどを利用する事を推奨します。(※GoogleChromeであれば自動翻訳機能もついているので特におすすめです。)
ビットコインFXを海外仮想通貨取引所で行う際の取引所選びについてですが、それは主に以下の3つを基準に判断すると良いでしょう。
せっかく海外取引所を利用するのであれば、日本の取引所には無い特徴を最大限活かすべきです。
なぜなら、上記の条件に特段の優位性が無いのであれば、日本語対応で金融庁から仮想通貨交換業登録を受けた国内取引所を利用した方が無難だからです。
だからこそ、海外の取引所は上記3点に重点を絞って見るべきだと筆者は考えています。
では、以上のメリット・デメリット・選定基準などを踏まえ、ビットコインFXにおすすめな海外取引所を2つ紹介していきます。※手数料などの情報は2019年時点
今回当記事でおすすめするのは「BitMEX」と「CryptoGT」の2つです。
BitMEX(ビットメックス)とは、香港に拠点を置く仮想通貨取引所であり、ビットコインの取引量は世界最大規模を誇ります。
なお、BitMEXでのレバレッジ取引は追証なしでゼロカットシステムが採用されているので、口座残高以上の損失を負うことが無く安心して取引できます。
このBitMEXではビットコインの最大レバレッジが100倍までとなっています。
通貨名 | 最大レバレッジ倍率 |
---|---|
ビットコイン(XBT) | 100倍 |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 20倍 |
カルダノ(ADA) | 20倍 |
イオス(EOS) | 20倍 |
イーサリアム(ETH) | 50倍 |
ライトコイン(LTC) | 33.33倍 |
リップル(XRP) | 20倍 |
トロン(TRX) | 20倍 |
※参考:BitMEX
なお、ビットコイン以外の上位アルトコインでも高いレバレッジをかけた取引が可能であり、イーサリアムであれば最大50倍までの取引が出来ます。
BitMEXのビットコイン取引にかかる手数料ですが、同取引所ではメイカー手数料がマイナスに設定されており、手数料を払うのではなく反対に受け取る事が出来ます。
・ビットコイン(XBT)取引における手数料
手数料の種類 | 手数料率 |
---|---|
メイカー手数料 | -0.025% |
テイカー手数料 | 0.075% |
ロングFunding | 0.01% |
ショートFunding | -0.01% |
※参考:BitMEX
このように、BitMEXでは自ら価格を指定して注文する「メイカー(Maker)」となる事で手数料がマイナスとなるのです。
なお、「Funding」とは国内取引所で言うレバレッジ手数料(スワップポイント)の事を指しており、8時間毎にその数値が変動します。
また、同取引所のFunding手数料は少し特殊となっており、Funding手数料がプラスだった場合はロングが手数料を支払いショートが手数料を受け取れるようになりますが、反対にFunding手数料がマイナスとなった場合はショートが手数料を支払いロングが手数料を受け取れます。
CryptoGT(クリプトジーティー)とは、マーシャル諸島に拠点を置く仮想通貨FX専門の取引所です。
同取引所は2018年5月に設立された比較的新しい取引所ですが、日本語サポートがあり、かつ「Meta Trader5(MT5)」を使った取引ができる点が特徴的です。
また、CryptoGTも追証なしのゼロカットシステムが採用されているので、口座残高以上の損失を負うことがなく安心です。
このCryptoGTの最大の魅力は「最大レバレッジが200倍」という点であり、上述したBitMEXよりも高い倍率を誇ります。
そして取り扱い仮想通貨は12種類、その取引ペアは55種類です。(※2019年2月現在)
出典:CryptoGT
なお、同取引所で取引を行う際、入金できるのは「仮想通貨」のみとなっており、仮想通貨を証拠金として預け入れる事で55種類の通貨ペアで取引することが可能となります。
なので、国内取引所のように日本円を入金するわけではなく、仮想通貨を証拠金として必ず預け入れしなければならないので注意しておきましょう。
CryptoGTのもう一つの特徴として、各仮想通貨のスプレッド手数料が比較的割安な点があります。
そもそもCryptoGTの取引形態は「販売所形式」なので、取引手数料が無料の代わりに売値と買値の差額である「スプレッド」が実質的な手数料となります。
例えば、対USDペアにおける2019年2月10日現在のスプレッドは以下の通りです。(※同取引所のスプレッド手数料は変動性となっており、日々そのスプレッドは変化しています。)
出典:CryptoGT
上記の図を見ると、ビットコインのスプレッドは0.1%以下、そして他のアルトコインもスプレッドが概ね0.5%以下に収まっていることがわかります。
なお、これを同日のDMMビットコインにおけるレバレッジ取引のスプレッドと比較してみると、その違いが顕著に表れます。
このように、CryptoGTでは国内取引所(販売所)と比較しても低水準のスプレッドが維持されているのです。
その他にもビットコインFXが可能な海外取引所があるので、その一部を紹介していきます。
出典:HotForex
HotForexとは、キプロスに拠点を置くFX専門の取引所です。
同取引所は仮想通貨以外に法定通貨同士のFX取引も可能ですが、その最大レバレッジは1000倍までとされており(但し仮想通貨FXは最大5倍まで)、既に世界で130万件以上の口座開設数を突破しています。
出典:WiseBitcoin
WiseBitcoinとは、海外のFX業者である「LAND-FX」の運営会社が展開する仮想通貨FX専門の取引所です。
同取引所ではビットコインを含め15種類の仮想通貨が取引可能であり(※2019年2月現在)、最大20倍までのレバレッジをかけることができます。
なお、WiseBitcoinでは取引手数料は無料ですが、各通貨毎にスプレッド手数料とスワップ手数料がかかるので注意が必要です。
以上、もしこれから本格的にビットコインFXを行うのであれば、海外の取引所も必ず持っておいた方が良いでしょう。
日本の取引所は規制によって日々その安全性が強化されてはいますが、一方でレバレッジ倍率の水準が統一されたり、スプレッド手数料が少々割高だったりと、デメリットに感じる部分も多くあります。
だからこそ、今回紹介した「BitMEX」や「CryptoGT」が有力になってくるわけです。
特にそれらはレバレッジ倍率が群を抜いて高く、BitMEXであれば手数料がマイナスになるケースもあるので、日本の取引所に無い魅力を存分に活用できるでしょう。
なので、国内でのトレードに慣れた人は、ステップアップして海外取引所でトレードしてみても良いのではないでしょうか。
キャッシュレスPAY編集長。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。 新卒で大手総合金融機関であるSBIホールディングスに入社し、広告の運用やマーケティングに従事。 その後11ヶ月で退職して、現在は前職で培ったフィンテックやFPに関する知識を活かし、キャッシュレス決済に関する研究を続けている。