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本記事では、仮想通貨のデリバティブ取引所「BitMEX(ビットメックス)」についての概要や登録手順、基本的な使い方までをご紹介しています。
あわせて、BitMEXの特徴や評判もご紹介しますので、ぜひ今後の導入の参考にしてください。
目次
BitMEX(ビットメックス)とは、「HDR Global Trading Limited」の100%自己資本の子会社で、香港に拠点を置く仮想通貨のデリバティブ取引所です。
デリバティブ取引所とは、従来の仮想通貨取引所のように現物を取り扱うのではなく、FX(証拠金取引)や先物商品などの金融派生商品(デリバティブ)を取り扱う取引所のことです。
BitMEXは世界最大の取引量を誇り、日本語に対応していることから日本人にも人気のFX取引所です。
過去30日間の取引量を他の取引所と比べてみても、BitMEXがダントツの一位で2位と倍近くの差があります。
またBitMEXの特徴として、世界最大級のレバレッジ取引が可能です。
BitMEXでは最大100倍のレバレッジをかけることができ、少ない資金でも大きな利益を狙うことができます。
仮想通貨FXの取引所を選ぶ基準として、主に「取引手数料」、「セキュリティ」、「スプレッドの狭さ」、「動作の軽さ」の4つのポイントで決めるとよいでしょう。
この4つ全てを満たすことは難しいですが、BitMEXはどのポイントも高水準な取引所です。
下記の表はBitMEXでかかる取引手数料をまとめたものです。
通貨名 | Maker | Taker | 決済料 |
---|---|---|---|
ビットコイン | -0.025% | 0.075% | 0.05% |
ビットコインキャッシュ | -0.05% | 0.25% | 0% |
イーサリアム | -0.05% | 0.25% | 0% |
カルダノ | -0.05% | 0.25% | 0% |
ライトコイン | -0.05% | 0.25% | 0% |
リップル | -0.05% | 0.25% | 0% |
イオス | -0.05% | 0.25% | 0% |
トロン | -0.05% | 0.25% | 0% |
決済料とは、決済時にポジションが残っている場合に発生する手数料のことです。
BitMEXではMakerの取引手数料がすべてマイナスとなっています。
これはMakerで取引した場合、手数料はこちらが支払うのではなく相手から受け取ることができます。
しかしTakerをみると、ビットコイン以外の手数料は業界水準(0.1%)よりも少し高いです。
他の仮想通貨FX取引所との比較
以下の表は仮想通貨FXの取引手数料をまとめたものです。
取引所名 | 取引手数料 |
---|---|
BitMEX | -0.05~0.25% |
GMOコイン | 無料 |
QUOINEX | 無料~0.25% |
BitPoint | 無料 |
DMM Bitcoin | 無料 |
Zaif | 0~0.3% |
bitbankTrade | 0.01% |
Bitflyer | 無料 |
CoinCheck | 無料 |
他の取引所に比べるとBitMEXは取引手数料が少し高いです。
しかし仮想通貨FXの取引所は、取引手数料以外にもスプレッドに注目する必要があります。
スプレッドとは、買ったときの価格と売ったときの価格の差です。
いわゆる取引所の取り分となるもので、この差が大きいほど手数料が高いといえます。
流通量が多いほどスプレッドは広がりにくくなります。流通量が多いのは取引量が多いのと同意なので、BitMEXはスプレッドが狭いといえます。
一概に取引手数料が安い取引所であったとしても、スプレッドが広い場合その分手数料が多く取られます。
手数料を優先する場合は、取引手数料とスプレッドの幅に気をつけましょう。
BitMEXで取り扱っている仮想通貨の種類は、8種類で以下のとおりです。
※BitMEXではビットコインのティッカーは「BTC」ではなく「XBT」と表記されています。
ビットコイン=XBTです。
BitMEXの取り扱い銘柄数は国外の取引所と比べると少ないですが、国内の取引所と比べると多いといえます。
BitMEXのアプリは、シンプルで初心者の方でも分かりやすく使いやすいです。
BitMEXの使い方は後ほど簡単に説明いたします。
BitMEXではホットウォレットを一つも使わずコールドウォレットだけで資産を運用しています。
資産にアクセスするための秘密鍵を電子上に保持しているホットウォレットとは違い、コールドウォレットは秘密鍵を紙媒体に保管することでハッキング被害を防いでいます。
よって誰かがBitMEXのシステムに攻撃したとしてもハッキング被害にあうことはほぼないといえます。
またBitMEXが何かあったときの補償対応については、規約に全て補償対応すると記載されているので安心です。
詳しくは、サービス規約の8番目、補償のところを参照ください。
それではBitMEXの口コミを見ていきますが、全体的に良い評価が多く見受けられました。
ETHUSDのFXができるBitMEX
今日のボラはBTCの3倍
チャートも普通に素直
出来高は少ないけど、玉銭稼ぎにはもってこいです
マジで一回やってみてhttps://t.co/dVGkrJgy4d— タキオン (@wing_tachyon) August 11, 2018
BitMEXでETHのUSD建無期限トレードが出来てから10日が経ちました。
現在の板の数量や動き方は動画のような形で日に日に動きが活発になりつつあります。
BTCの動きに疲弊した方や小ロットでのトレードを行っている方は
動きも素直なので触って楽しいかもしれません✨
BitMEX↓https://t.co/cyl7r8jgAm pic.twitter.com/ZVzHngU9Gm— うるてぃあ@ (@ultearrr) August 12, 2018
一方でこんな意見もありました。
よくよく考えるとbitmexの手数料クソじゃないか?
手数料のせいで全く儲からない。— Apple (@ahaha8604) August 12, 2018
両建て出来ない、あらかじめストップ付注文出来ないとこの乱高下に対応不可能、目を離せないというのはなー
bitmexはやっぱりKUSOだ#ビットコイン— MsCrypto (@mscsuki) August 12, 2018
BitMEXを利用するためにはまず登録する必要があります。
この章では、
についてご紹介いたします。
1)BitMEXの公式サイトにある登録ページへ行きます。
2)各項目を入力したら、登録ボタンを押します。
3)仮登録が完了し、メールアドレスに認証メールが送られてきます。
1)BitMEXから送られてくる認証メールを開き、メールを認証ボタンを押します。
2)BitMEXの本登録が完了します。
万が一の時のためにセキュリティは万全にしておく必要があります。
自分の資産をハッキングから守るためにも、二段階認証は必ず設定しましょう。
二段階認証をする場合は、事前にスマホ用アプリ「Google Authenticator」を用意しておいてください。
1)ログイン後、右上にあるメールアドレスを押し、アカウントとセキュリティを押します。
2)「2段階認証を有効化」欄の2要素タイプを選択のところで「Google Authenticator」を選びます。
3)表示されるQRコードをGoogle Authenticatorで読み取ります。
表示されているGoogle認証コードも必ずメモを取って紛失しないようにしてください。
紛失してしまうとアカウントのロックを解除するのに相当な時間がかかります。
4)Google Authenticatorに表示されている6桁の数字を入力し、送信するボタンを押します。
5)二段階認証が完了します。
BitMEXでトレードするときはパソコンからが一番やりやすいと思います。
しかしなかには、「出先でパソコンがない」方や「スマホを使ってトレードしたい」という方もいると思います。
ところが、残念ながらBitMEXはスマホ用の公式アプリが現在ありません。
そこで今回はそんな方のためにスマホを使ってトレードできる方法をご紹介いたします。
BitMEXのスマホ用公式アプリはありませんが、ホーム画面から簡単にBitMEXにアクセスすることができます。
今回、スマホはAndroid、ブラウザはGoogleChromeを使っています。
1)Google Chromeを開いて、BitMEXの公式サイトにアクセスします。
2)右上の設定を押してから、ホーム画面に追加を押します。
3)ホーム画面にBitMEXが表示され、すぐにBitMEXにアクセスできます。
初心者の方はこの章を見るだけでBitMEXの基本をおさえることができます。
この章では、
をご紹介します。
1)BitMEXにログイン後、上メニューにある「アカウント」を押します。
2)自分が現在保有している資産を確認することができます。
BitMEXへ登録が完了すれば、次はトレードを行うためにBitMEXへ入金します。
BitMEXへ入金するためには、日本円やアメリカドルの入金対応はしていないのでビットコインを送ってくる方法しかありません。
BitMEXへ入金する前に、あらかじめ取引所でビットコインを購入しておきましょう。
1)ログイン後、上メニューから「アカウント」を押します。
2)左メニューの「入金」を押します。
3)ビットコイン入金用のQRコードとアドレスが表示されるので、そのアドレスに送金します。
表示されたアドレスへビットコインを送る際には、アドレスが間違っていないか十分注意しましょう。
間違ったアドレスへビットコインを送ってしまうと、ビットコインは消失して元に戻すことはできません。
以上で入金作業は完了です。
BitMEX口座へ着金されるまでしばらく待ちましょう。
BitMEXから出金するには、ビットコインでしか出金することはできませんので注意してください。
1)ログイン後、上メニューの「アカウント」を押します。
2)左メニューの「出金」を押します。
3)「宛先アドレス」、「金額」、「二段階認証の6桁の数字」を入力し送信ボタンを押します。
出金する際に、入力した宛先アドレスは間違っていないか十分注意しましょう。
4)出金申請が完了したら、登録したメールアドレスへ「出金確認メール」が送られてきます。
5)出金確認メールを開き、出金内容を確認したら「出金を確認」を押します。
6)これで出金作業は完了です。
出金申請の処理は、毎日、日本時間の22時に実行されます。
出金申請をした日の22時までであれば出金申請をキャンセルできるので、誤って申請してしまった場合はただちにキャンセルをしておきましょう。
初心者の方がトレードで勝つためにもまずは経験が必要ですが、チャートを見れるようにもなっておくと勝ちに近づけます。
以下では基本的なチャートの見方を解説いたします。
チャートは基本的に縦軸が価格、横軸が日付を表しています。
縦軸が上がるほど価格が上がっていることになり、下がるほど価格が下がっています。
横軸も左に行くほど古い情報であり、右へ行くほど新しい情報になります。
緑と赤の棒が連続していますが、これが「チャート」であり「ローソク足」と呼ばれています。
このチャートを見てみると、2018年のはじめで20000ドルだった価格が、現在の価格である6337ドルまでなだらかな右肩下がりで下がっています。
これが「値動き」です。
チャート画面の左上にあるタイムインターバルを押すと、時間軸を変更することができます。
もっと遡ってチャートを見たい方や自分が売買するタイミングを図る指標としても利用します。
では、実際にBitMEXでトレードしていきましょう。
トレード画面の左にある発注から注文を出すことができます。
1)「発注」欄の上部にある「指値」を選択します。
指値注文とは自分が買いたい価格を指定して注文を出す方法で、成行注文は価格を自分で指定せず取引板に沿った価格で取引する方法です。
ストップ成行とは、通貨の価格があらかじめ指定しておいた水準になったときに利用する注文方法です。
これはあらかじめストップ成行で損切りラインを決めておくことで、相場が急変したときでも大きな損失を防ぐ予防策になります。
2)指値注文の場合、「買いたい量」と「買いたい価格」を入力します。「買い/ロング」ボタンを押すと買い注文が出せます。
1)「発注」欄の上部にある「指値」を選択します。
売り注文を出す場合も買い注文と同じで、指値注文か成行注文を選ぶことができます。
2)指値注文の場合、「売りたい量」と「売りたい価格」を入力します。「売り/ショート」ボタンを押すと売り注文が出せます。
注文を出したらここで自分の出した注文を確認できます。
BitMEXがどういった取引所か理解できましたでしょうか?
改めて説明しますと以下のとおりです。
ビットコインFXをしたいけれど、どこの取引所を開けばいいのか分からないという方はBitMEXが一番オススメできる取引所です。
取引量も多く日本語にも対応しているので初心者の方でも使いやすい取引所ですよ。
BitMEXへ登録したい方はこちらからどうぞ。
2017年10月に仮想通貨に出会い、同時に仮想通貨投資を開始。資産を4倍程度に伸ばした経験あり。2018年4月からライターをはじめ、仮想通貨に関する記事を70記事以上執筆している。