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本記事では、日本の仮想通貨取引所「BITPoint(ビットポイント)」についての概要や登録手順、基本的な使い方までを解説していきます。
また、BITPointのメリットやデメリットも紹介するので、今後の導入の参考にして下さい。
目次
BITPoint(ビットポイント)とは、東京に本社を置く「株式会社ビットポイントジャパン」が運営する2016年3月に設立された取引所です。
同社は資本金44億円、そして東証二部上場の「リミックスポイント」が主要株主であり、社長の小田玄紀氏は東京大学で大学在籍中に起業した実業家としても有名であり、先日行われたジャパン・ブロックチェーン・カンファレンス2018でも登壇していました。
そして、BITPointは手数料も安くトレードツールである「MT4」が国内で唯一導入されている取引所です。
どの取引所を選ぶかに関してですが、その判断基準は主に「手数料」「取り扱い通貨の種類」「使いやすさ」「セキュリティ」の4つです。これらを自分の優先度に応じて比較しましょう。
また、その取引所にしかない独自の特徴も押さえておけば、より自分に合った取引所の選択が出来るようになります。
では、BITPointの具体的な特徴を見ていきましょう。
BITPointは2018年7月現在、取引手数料が全て無料となっています。
出典:BITPoint
なお、BITPointは現物以外にも少ない資金で大きな金額を掛けた取引ができる「レバレッジ取引」の手数料も無料です。
では、現物取引に関する手数料を比較して見ましょう。
取引所名 | 手数料率 |
---|---|
BITPointif | 無料 |
Zaif | 無料 |
bitbank | 無料 |
bitFlyer | 0.01〜0.15% |
Bit Trade | 0.2% |
QUOINEX | 0.25%(※BTCは無料) |
上記の通り、Zaifやbitbankも手数料が無料となっており、両者と並んでBITPointも全て無料です。
一点注意点として、こちらは取引手数料が無料と表記されていますが、実は「スプレッド」といった見えない手数料も含まれています。
スプレッドとは、「買値と売値の差額」であり、これも実質的な売買手数料となるのです。
例えば上記の取引板上だとビットコインの買値が759,730円、そして売値が761,079円となるので、そのスプレッドは349円(0.045%)となります。
つまり、このレートで購入した時点で再度売る場合には実質349円を上乗せして払わないといけないという事です。
このスプレッドに関しても注視しながら取引するようにしましょう。
また、BITPointでは仮想通貨の送金が無料というメリットがあります。
例えば、bitbankであれば仮想通貨を送付する際の手数料はBTCで0.001BTC、ETHで0.005ETH掛かってしまい、bitFlyerは更に高いレートとなっています。
ですが、BITPointであればそれらも全て無料なのです。
出典:BITPoint
また、他にも同じ日本の取引所である「GMOコイン」や「QUOINEX」も仮想通貨の送付手数料が無料です。
BITPointの取り扱い仮想通貨の種類とペアは以下の通りです。
出典:BITPoint
2018年に入ってからライトコイン(LTC)やリップル(XRP)の取り扱いも開始され、ETHやBCHも含め上位5通貨を取引所形式で売買出来ます。
大手取引所であるbitFlyerの場合、取引所形式と販売所形式に分かれていますが、取引所で売買出来るのはBTCとETH(bitFlyer Lightningで売買可能)のみです。
なので、相対的に取り扱い通貨の種類が豊富だと言えるでしょう。
さらにビットコインは円建てのみではなく米ドルやユーロ、香港ドルなどにも対応しているのが特徴です。
BITPointはアプリにも対応しており、スマホで取引したり資産ポートフォリオを管理出来る「BITPoint Lite」、そして仮想通貨をアプリで送金出来る「BITPoint Wallet」などがあります。
BITPoint Liteではこのように資産を反映させられます。
また、BITPoint Walletはこちら。
このようにスマホアプリはシンプルでわかりやすく、売買や送金をスマホで完結出来るので、PCをあまり使用しない人にとっても便利です。
なお、BITPointでの売買等に関しては後述します。
BITPointはセキュリティ性も高く、2016年より同取引所は日証金信託銀行による顧客資産の信託保全スキームを導入しています。
これによってBITPointが預かった顧客資産は信託銀行によって分別管理され、私達ユーザーはより安全かつ安心に取引を行う事が出来ます。
出典:BITPoint
よって、取引所が破産して自分の資産を失ってしまうといった「信用リスク」を回避出来るのですね。
なお、BITPointの親会社は上述した通り東証二部上場のリミックスポイントなので、未上場のベンチャー企業が運営する取引所よりも信頼性が高いと言えます。
では、BITPointの他にも知っておくべき特徴や評判を以下より解説していきます。
BITPointでは上述した通り、MT4を国内で唯一導入している取引所です。
MT4(MetaTrader4)とは、主にFXなどで利用されているトレーディングツールの事であり、これによって独自のテクニカル指標を作成したり、独自のアルゴリズムに沿った自動売買をする事が出来ます。
出典:BITPoint
このMT4はグローバルに金融機関のトレーダーが取引ツールとして採用しているとても有名なツールであり、上記の画面のように、デスクトップ、もしくはスマホアプリからツールをダウンロードして利用する事が出来ます。
このMT4を利用するメリットは繊細なテクニカル分析を行える事、そしてトレードの自動化や取引所間の利鞘を抜く裁定取引(アービトラージ)も行う事が出来るメリットがあります。
そもそも、ビットコインのような仮想通貨のトレーディングはファンダメンタルがなく、皆テクニカル分析を行ってトレーディングしています。
その他のアルトコインも、一般と上層部の間における情報の格差がまだまだあるでしょう。例えばリップルに関する情報などは、一般の投資家よりも金融機関の方が多く情報を持っていると言えるでしょう。
なので、皆同じチャートを見て戦うこの仮想通貨のトレーディングにおいてファンダメンタル分析はとても重要なのです。
ではBITPointの評判を見ていきましょう。
調べてみると、BITPointが使いやすいという評判がTwitter上で多くありました。
だからどこがよいのかって話だけどさー。
正直、今は、#BITPOINT 一択になってるぞ 。
他大手は皆こけてるし、サーバー止まるしなんかでおおわらわ。
怖くて使えません! https://t.co/SjkPvZNRZa— dmra (@dmra_s) July 15, 2018
様々なキャンペーン中ですし、新しい取引ツールはビットフライヤーから移られてもひじょうに使いやすいと思います。ビットポイント、おすすめです!https://t.co/T9GVWuOYBc
— M.Masao (@MMasao1228) July 3, 2018
BITpoint(ビットポイント)がなかなか良い感じ。使いやすいし、LTCを手数料無料で買えるのはここだけ。
今なら開設+入金で3000円分のビットコインが貰えますよ pic.twitter.com/TYAu5oEkpi— アルタロト (@arutaroto) February 26, 2018
また、雑誌にも掲載されているようです。
5月21日発売、ダイヤモンドZAIの最新号、発売前の先取情報。
ビットポイントが1面見開きでPR。これからどんどん宣伝くると思う。ユーザーはどんどん増えていくと思いますよ。#リミックスポイント#ビットポイント#仮想通貨 pic.twitter.com/kcsqforJr7
— ぷっちょ (@Iabatr5lvD2BYBa) May 18, 2018
一方でBITPointを指摘する声も。
このうちの①②が圧倒的に重要
ビットポイントに口座を開設したユーザーは、使いにくいツールのUIと板の薄さ、スプレッドの開きに辟易する。
BFやZaifに不満がありながらも、ユーザーが多いし他にいい取引書がないからしょうがなく使ってる状態。
ここをクリアすればビットポイントが天下を取れる。— 梅子 (@umehamaguri) June 24, 2018
ビットポイントのユーザーインターフェイスがごちゃごちゃしてて使いにくい気がするけどプロには良い感じなのかな?
— 長森っぷる瑞佳 (@NagamoRipple) March 12, 2018
ビットポイントのその独自のデザイン性から、人によっては画面が見難かったりもあるようです。
では、次にBITPointの登録ステップを紹介ていきます。
まずは、BITPointの右上にある「口座開設」をクリックします。
次に、日本の個人であれば左側の「個人のお客様」から申し込みます。
次に下記画面の通り、記入事項に沿って必要なチェックを入れて下さい。
全てチェックが完了後、次は以下の基本情報の入力に移るので必要な情報を入力しましょう。
全て入力し終えれば基本情報の入力は完了です。
次に本人確認ですが、有効な本人確認書類は以下です。
そしてそれをこちらの画面からアップロードして下さい。
アップロードを終えると申し込み完了の画面が出てくるので、これで全て終了です。
その後審査に通れば登録宛の住所にはがきが届くので、必ず受け取りましょう。
その後はトップページにある「ログイン」から初回ログインを行うと、「パスワードの変更」「暗証番号の設定」が求められます。
また、次に「勤務先の入力」「出金先金融機関」などの回答事項があるので順に進めて行きましょう。
次に「投資経験」と「申込経緯」を入力します。
最後に「申込内容の確認」をクリックすれば完了です。
続いて二段階認証ですが、このBITPointは現状Google Authenticatorのようなアプリでの二段階認証が利用できません。
なので、メールもしくはSMSでの認証となるのですが、その設定手順は、ログイン画面の上にある「ユーザー設定」をクリックします。
そして上記の項目から二段階認証の設定を完了させましょう。
BITPointは過去に不正ログインも行われているので、必ず二段階認証を設定しておく事を推奨します。
次にBITPointの使い方を見て行きます。
初心者はこれを見れば一目で理解できるように紹介しています!
まず資産の確認ですが、下記の通りメニューから「取引照会」を選択して「資産サマリー」をクリックします。(※下記画面の右にあるように、トップページからでも資産状況は確認できます。)
すると保有残高やその損益などの詳細を確認出来ます。
BITPointへの入金方法ですが、まずメニューから「入出金・振替」を選択しましょう。
通常入金する場合はその下にある「入金先口座情報」をクリック。
上記の指定の口座宛に自身の口座から振込みしましょう。
また、クイック入金の場合は「即時入金」をクリック。
なお、このサービスの利用は提携先金融機関のネットバンキングが必要です。
これによって、入金を指示した金額が即座に取引所に反映されるようになり、尚且つBITPointであれば即時入金に掛かる手数料は無料となります。
なので、提携先のネットバンキングを所有している方はかなりお得に利用出来るでしょう。
特に同行同士の送金であ無料である「住信SBIネット銀行」は便利で使いやすく、他の取引所も提携している為、多数の取引所で取引をする場合は口座開設しておいて損は無いでしょう。
次は取引画面に移るチャートを見て行きましょう。
まずメニューから「仮想通貨取引」を選択します。
すると取引画面が表示されるので、その右にある「チャート2」を選択すれば下記のようにローソク足のチャートを表示出来ます。
簡単にその見方を説明すると、まずローソク足の基礎知識は以下です。
BITPointのチャートの場合はオレンジで塗られているものが陰線、そうでないものが陽線です。
なお、チャートの下にある棒グラフは「出来高」を表しています。
こちらは過去6ヶ月の間のBTCチャートですが、その出来高を見ると、2018年5月中に突出して大きなボリュームとなっている事が分かりますね。
では、BITPointで実際に仮想通貨を売買する方法を見ていきましょう。
取引画面では、チャートの横に以下のような注文画面が表示されているので、まず「シングル」を選択しましょう。
ここで記載されている「ストリーミング」とは、その売買スピードを早める為に注文時に確認の画面を表示しない注文方法です。
また、「逆指値」とは指値注文の逆で価格が上がったら「買い」下がったら「売り」といったように自動で発注を行う注文方法です。
さて、では「シングル」による注文手順ですが、まずは購入したいBTCの数量を①の赤枠から選択しましょう。
次にBTCの価格ですが、価格を指定せず取引板に沿った価格で取引したい場合は「成行」を選択しましょう。
BTCの購入価格を指定して取引したい場合は②の「指値」を選択しましょう。
その後は取引暗証番号を入力して「注文」をクリックすれば完了です。
以上がBITPointについてでしたが、CEOである小田氏は2018年6月に行われた「ジャパンブロックチェーンカンファレンス2018」で登壇しており「金融庁と仮想通貨市場を共に構築して行く」と発言しました。
厳しい規制や取り締まりが日本の交換業者を取り巻く中、小田氏はそれを前向きに捉えており、今後の健全な仮想通貨市場の発展に期待したい所です。
なお、BITPointはMT4が使えるといった他にはないユーザーベネフィットがあるので、テクニカル分析を使って取引をしたいユーザーには最適でしょう。
キャッシュレスPAY編集長。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。 新卒で大手総合金融機関であるSBIホールディングスに入社し、広告の運用やマーケティングに従事。 その後11ヶ月で退職して、現在は前職で培ったフィンテックやFPに関する知識を活かし、キャッシュレス決済に関する研究を続けている。