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本記事では、ビットコイン(仮想通貨)FXにおける「スプレッド」について解説し、国内の各仮想通貨取引所ごとのスプレッドを徹底比較していきます。
これからビットコインFXを始めたいという方は、是非参考にしてみて下さい!
目次
ビットコインFXでは「スプレッド」と呼ばれる手数料がかかる場合があります。
スプレッドとは通貨における「売値と買値の差額の事」を言い表しており、その差額が実質的な手数料コストとなります。
例えば、ビットコインの売値が399,000円、そして買値が400,000円であったとすれば、そのスプレッドは「1,000円」となり、最初にビットコインを購入した時点で1,000円分のマイナスからスタートする事となるのです。
このスプレッド手数料は主に仮想通貨取引所の「販売所」に該当する取引形態にて大きく発生しますが、今後ビットコインFXを始める際にはこのスプレッド手数料が高いのか安いのかをしっかり確認しておきましょう。
>>>ビットコインFXの特徴や現物・先物との違いについてはこちら!
日本の仮想通貨取引所で仮想通貨の売買を行う際、「販売所」と「取引所」といった2つの取引形態があります。
販売所とは、仮想通貨取引所が保有している仮想通貨を直接売買する相対取引です。
この販売所形式は、空港などによくある「為替両替所」と似た仕組みであり、自身が仮想通貨を売買したい際に運営元と即座に取引を行う事ができます。
ですが、その分「スプレッド手数料」が高く設定されている場合もあるので、その点は注意しておかなければなりません。
取引所とは、仮想通貨取引所が仲介者となり、ユーザー間で取引板を使って売買する取引方法です。
取引所形式では取引板を使ったユーザー同士での取引となるので通貨のスプレッドが低く、トータルでの手数料コストを販売所よりも低く抑えられるメリットがあります。
しかし、取引所の場合は市場参加者の変動によって自分の指定した価格で取引が出来なくなってしまう場合もあるので、その点は注意が必要です。
>>>仮想通貨取引所の「販売所」と「取引所」の違いについての詳細はこちら!
ビットコインFXができる主要な国内取引所のスプレッド手数料は以下の通りです。(※数値はいずれも2019年2月11日時点での計測)
取引所名 | スプレッド手数料(BTC) |
---|---|
GMOコイン(仮想通貨FX) | 316円(約0.08%) |
DMMビットコイン | 500円(約0.13%) |
BITPoint | 619円(約0.15%) |
bitFlyer | 0〜10円程(ほぼ0%に等しい) |
※これらの各取引所のスプレッドは日々の相場の変動によって変動するので、その都度最新のデータを確認するようにしてください。
GMOコインの仮想通貨FX(ビットコイン)のスプレッドは2019年2月11日現在316円(約0.8%)となっています。
GMOコインの仮想通貨FXは「販売所形式」ですが、そのスプレッドは比較的割安となっています。
なので、初心者にはかなりやさしい取引所だと言えるでしょう。
DMMビットコインのレバレッジ取引(ビットコイン)のスプレッドは2019年2月11日現在500円(約0.13%)となっています。
なお、DMMビットコインはビットコイン以外のレバレッジ取引も可能なので(詳しくは後述)、イーサリアムやリップルなどのアルトコインも取引したい方におすすめです。
>>>DMMビットコインの特徴や使い方についての詳細はこちら!
BITPoint(ビットポイント)のレバレッジ取引(ビットコイン)におけるスプレッドは2019年2月11日現在619円(約0.15%)となっています。
BITPointはスプレッド手数料こそGMOコインやDMMビットコインと比較するとやや割高ですが、レバレッジ取引の際に発生する「レバレッジ手数料」が無料となっています。
なので、レバレッジをかけて長くポジションを持ちたい方などにおすすめです。
>>>BITPointの特徴や使い方についての詳細はこちら!
bitFlyerのビットコインFX(取引所形式)のスプレッドは2019年2月11日現在0〜10円程(ほぼ0%に等しい)となっており、業界最低水準となっています。
bitFlyerは国内大手の取引所ですが、その取引量も業界最高クラスなので、通貨の流動性が高くそのスプレッドも極限まで小さくなっています。
※2019年2月現在、bitFlyerは金融庁より業務改善命令を受けており、一時的に新規口座開設を停止しています。
以上を踏まえ、初心者がこれからビットコインFXを始めるのであれば「GMOコイン」がおすすめだと言えるでしょう。
GMOコインの仮想通貨FXは「販売所形式」なので、初心者であっても簡単に取引を進められる上、そのスプレッドも現在0.08%とかなり低水準となっています。(※但し相場によって変動)
さらに、GMOコインではビットコインFXをアプリから行う事もでき、スマホ上でテクニカルチャートを確認したり、1タップで即座に注文出来る「スピード注文」と呼ばれる機能を駆使して注文する事もできます。
なので、「初心者でこれから取引に慣れていきたい」と考えている人は、GMOコインを利用すると良いでしょう。
>>>GMOコインの専用アプリ「ビットレ君」についての詳細はこちら!
では次にアルトコインのFXができる主要な国内取引所のスプレッド手数料を比較してみましょう。
現在日本では主に「GMOコイン」「DMMビットコイン」の2社がアルトコインFXに対応していますが、そのスプレッドは以下の通りです。(※数値はいずれも2019年2月11日時点での計測)
取引所名 | GMOコイン | DMMビットコイン |
---|---|---|
イーサリアム(ETH) | 288円(約2.18%) | 300円(約2.2%) |
リップル(XRP) | 0.329円(約1%) | 0.4円(約1.2%) |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 267円(約1.9%) | 300円(約2.2%) |
ライトコイン(LTC) | 91円(約1.9%) | 70円(約1.4%) |
イーサリアムクラシック(ETC) | 取り扱い無し | 10円(約2.2%) |
ネム(XEM) | 取り扱い無し | 0.412円(約9.4%) |
上記のように、現在ライトコインこそDMMビットコインの方がスプレッドが安いですが、その他は概ねGMOコインの方が割安である事が分かります。
GMOコインの仮想通貨FXでは「イーサリアム・リップル・ライトコイン・ビットコインキャッシュ」といったアルトコインが取り揃えられており、全体的にDMMビットコインよりもスプレッドが低水準となっています。
なお、GMOコインの仮想通貨FXは「販売所形式」となっていますが、仮想通貨FXではなくレバレッジ取引を選択すれば「取引所形式」でレバレッジをかけた取引をする事が可能です。
レバレッジ取引ではスプレッド手数料も仮想通貨FXと比較して低水準なので、気になる方は是非利用してみてください!
DMMビットコインのアルトコインFX(レバレッジ取引)のスプレッド手数料は以下の通りとなっています。(※2019年2月11日時点)
DMMビットコインではGMOコインで取り扱いのない「イーサリアムクラシック」や「ネム」といったアルトコインが取り揃えられている点が強みではありますが、ネムのスプレッドは2019年2月11日時点で「9.4%」とかなり割高となっているので、あまりおすすめはできません。
なぜならこの場合、ネムで9.4%以上の利幅を獲得しないと利益にならないからです。
とは言っても、このスプレッドは日々変動するので、最新のレートを見ながら検討するようにしてみてください。
以上が各国内取引所におけるスプレッドについてでしたが、トレードをする上でこのスプレッド手数料は非常に重要となります。
なぜなら、将来の価格の値下がりは予測不可能で不確実なものですが、スプレッド手数料によるコストは確実に発生するからです。
それに、通貨の売買を繰り返す度に都度スプレッド手数料は徴収されていくので、何度もトレードしていけば理論上自身の保有残高はいつかゼロとなります。
例えば、スプレッド手数料が1%であれば、それが100回重なればいずれゼロになりますよね。
なので、このスプレッド手数料を軽視せず、十分に比較をしてからトレードしていきましょう。
キャッシュレスPAY編集長。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。 新卒で大手総合金融機関であるSBIホールディングスに入社し、広告の運用やマーケティングに従事。 その後11ヶ月で退職して、現在は前職で培ったフィンテックやFPに関する知識を活かし、キャッシュレス決済に関する研究を続けている。