仮想通貨 最終更新日: 公開日:
本記事では、ビットコイン(仮想通貨)FXにおける「スキャルピングトレード」について解説し、そのメリット・デメリットや他のトレード手法との違い、おすすめの仮想通貨取引所なども紹介していきます。
今後ビットコインFXを始めたいと考えている方は、是非参考にしてみて下さい!
目次
ビットコインFXにおける「スキャルピングトレード」とは超短期間の売買手法の事を表しており、ビットコインの将来の成長に賭ける長期投資とは異なり、数秒〜数分単位で売買を繰り返しながら利益を得るトレーディング方法です。
このトレード方法は、数分後の価格の値動きを予想しながら利益を狙う手法なのですが、「現物取引」ではなく「ビットコインFX」で行う事によって、レバレッジをかけたり、ロング(買い)・ショート(売り)を使い分けて上昇相場と下落相場の両方で勝負する事もできます。
>>>ビットコインFXの特徴や現物・先物との違いについてはこちら!
では、ビットコインFXでスキャルピングトレードを行うメリットを紹介していきます。
スキャルピングトレードでは基本的にポジションを翌日に持ち越さないので、エントリー後トレンドに乗ればすぐに利益を得られる可能性があります。
そもそも相場は振り子のように上下するものなので、上昇トレンドや下落トレンドはいくつも訪れます。
どんな市場であっても、細かく見ると日々価格の上下を繰り返しているからです。
なので、スキャルピングトレードであればトレンドに乗って利益を得られる機会が多くなるといったメリットがあるのです。
スキャルピングは数秒〜数分でエントリーから決済までを完結させるトレード手法なので、隙間時間を使っていつでも取引する事ができます。
例えば会社員の場合、日中の勤務時間帯にポジションを持つとなると、その値動きが気になって本業に集中できない場合があります。
それこそ、会議中に急な相場の変動で破産している可能性だってありますから…。
しかし、スキャルピングトレードであればポジションを持ったままにせず数秒〜数分単位で売買を行うので、間の昼休みなどに簡潔にトレードをする事も出来るのです。
スキャルピングは上述した通り、超短期のトレード手法なので、市場のファンダメンタルズ的要因で起こる急落・急騰の影響を受けにくくなります。
例えば、中長期のポジションであれば、いきなりの急騰・急落が起これば大きな含み損を抱えてしまうリスクがあります。(逆に大きな含み益となる事ももちろんあります。)
なので、長期保有だと市場の悪影響をダイレクトに受けやすくなるのです。
ですが、スキャルピングは長期で市場にポジションを置くわけではないので、相場の急変による悪影響を受けにくくなります。
なお、スキャルピングであればすぐに決済をして利益や損失を確定させるので、トレーダーによっては長期保有よりも精神的にも楽になりやすいといったメリットもあります。
では次にスキャルピングトレードを行うデメリットを紹介していきます。
スキャルピングトレードで一番ネックとなるのがその売買にかかる手数料です。
国内のビットコインFXが出来る取引所であれば基本的に取引手数料はかかりませんが、売値と買値の差額である「スプレッド手数料」がその手数料の中心となります。
スプレッド手数料は売買を繰り返す度にその元本からいくらか抜かれる事となるので、利益を生み出さなければ何回も売買しているといずれ元本全てを失う事となります。
なので、スキャルピングトレードをする際にはこの手数料コストに特に注意しておきましょう。
>>>スプレッド手数料についてや各取引所毎の比較についてはこちら!
スキャルピングトレードは売買回数が多いので、上述したスプレッド手数料がその都度徴収されてしまいます。
なので、損失と利益の比率が1:1だとスプレッドなどの手数料コストを考慮するとマイナスになってしまう為、最低でも50%以上の勝率を出していかなければトータルで勝てなくなってしまうのです。
このように、スプレッド手数料はスキャルピングを行う上で最大のコストとなるので、中途半端にスプレッド手数料の高い取引所での売買は辞めておいた方が良いでしょう。
スキャルピングトレードでは数分を争いながら売買を行う為に、インターネットやWi-Fiの不具合にも注意が必要です。
特にお店などのフリーWi-Fiを使っていると、大きなポジションを保有している間に途中でWi-Fiが途切れたり、再度ログインを求められたりする場合があります。
なので、極力接続の良い環境でトレードを行う事を推奨します。
なお、スキャルピングトレード以外にも「デイトレード」や「スイングトレード」といった手法もあるので、それらについて以下より紹介していきます。
デイトレードとは、一度のトレードを数分〜1日以内の間で行う短期的な売買手法です。
デイトレードはスキャルピングトレードよりも売買の頻度が少なく、ポジションの保有期間も数十分〜1日と比較的長いのが特徴です。
スイングトレードとは、一度のトレードを数日〜1週間以内の間で行う中長期的な売買手法です。
このスイングトレードはデイトレードよりも保有期間が長く、売買頻度も少ない為、取引に掛かる手間や手数料を削減し、大きなトレンドに賭ける事が出来るメリットがあります。
では、それぞれのトレード手法を比較してみましょう。
スキャルピング | デイトレード | スイングトレード | |
---|---|---|---|
ポジションの保有期間 | 数秒〜数分 | 数十分〜1日 | 数日〜1週間 |
取引の頻度 | 多い | やや多い | 少ない |
狙う利幅 | 小さい | やや小さい | 大きい |
このように、スキャルピングは「超短期売買で小さな利益獲得を何度も繰り返す手法」であり、スイングトレードは「中長期の少ない売買で大きな利益を出していく手法」、デイトレードがその中間といった位置付けになっています。
もちろん、この中のどの手法が一番利益を出しやすいかというのは一概には言えません。
人によってそれぞれ環境も異なり、トレードの目標や考え方も違うからです。
ですが既存の株・FXも含め、スキャルピング・デイ・スイングそれぞれの手法で結果を出しているトレーダーが存在しているのは事実です。
なので、まずはトレードを始める前に自分はどういった手法で相場に繰り出していくのかを考えておきましょう。
では、今後スキャルピングトレードを行う際に役立つコツなどをいくつか紹介していきます。
まず、スキャルピングは手数料コストが安い取引所を利用する事が大前提となります。
なぜなら、将来の売買による損失は予想不可能でも、売買の度に発生する手数料コストは予想可能で確実に発生するからです。
そして、スキャルピングトレードをする際は小さな利益をコツコツ積み上げるといった意識で挑みましょう。
スキャルピングは短期間の売買を繰り返す手法である為、欲が出て大きな利益を狙いに行くと、一発で大きな損失になってしまう事もあるからです。
その場合、コツコツ積み上げてきた利益でも一瞬で吹き飛んでしまう可能性があります。
なので、予め自分で一定の利確・損切りのルールを定めておき、小さな利益で勝率を上げていく事を重視していきましょう。
なお、一度の売買にレバレッジをかけて大きなポジションを取る事も利益を出すコツの一つです。
スキャルピングでは数秒〜数分間でポジションを決済する手法なので、レバレッジを活用すれば小さな利幅で大きな利益を出し、損失も限定的に抑える事ができます。
とは言っても、既存のFX取引とは異なりビットコイン市場は急騰や急落が比較的多い為、レバレッジをかけているとすぐに強制ロスカットになってしまう事もあるので、その点はリスクとなり得ます。
これも大前提となりますが、勝率を上げる為にはテクニカル分析を行う事は必須です。
もちろん、テクニカル分析などせずにコインの裏表で買いと売りを適当に決めていても運よく勝てるかもしれません。
しかし、仮にコインの裏表を頼りに何度もトレードを重ねていったとすれば、その確率はいずれ50:50に落ち着き、最終的に手数料コストの分だけ損する事になります。
一方、テクニカル分析は過去の値動きの統計に基づいて行うものです。
なのでもちろん当てずっぽで投資を行うよりも、テクニカル分析の結果に基づいた投資を行った方が勝率が上がるのは単純明快です。
だからこそ自身の勝率を少しでも上げる為にも、テクニカル分析を用いたトレードを行っていきましょう!
スキャルピングトレードにおすすめな国内取引所は、取引手数料が無料でスプレッド手数料の低い「GMOコイン」です。
GMOコインのスプレッドは現在0.08%とかなり低水準となっており(※2019年2月12日時点であり、相場によって変動)、アプリでもテクニカルチャートを利用できる為、初心者でも使いやすくなっています。
なお、2019年2月現在新規登録を一時停止していますが、既に登録済みの方であれば「bitFlyer」もおすすめです。
bitFlyerはビットコインFXの取引高が国内No.1となっており、板を使った「取引所形式」である事から流動性が高くそのスプレッドもほぼ0に近い水準となっています。
なので、既にbitFlyerに登録している人は、bitFlyerでビットコインFXを行うことをおすすめします。
>>>ビットコインFXにおすすめの仮想通貨取引所についての詳細はこちら!
以上がビットコインFXのスキャルピングトレードについてでしたが、スキャルピングは売買頻度が多いので、ローリスクローリターンを意識してコツコツと利益を積み上げていきましょう。
スキャルピングトレードの失敗談でよく聞くのが、小さく利益を積み上げた後に欲が出てドカンと大きな損失を被ってしまう例です。
一度大きな損失を被ってしまうと、そのマイナス分を取り戻す為にまたドカンと利益を狙ってしまう事にもなりかねません。
なので、そういったギャンブル的なマインドを捨てて、コツコツとトレーディングしていくことを心掛けていきましょう。
キャッシュレスPAY編集長。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。 新卒で大手総合金融機関であるSBIホールディングスに入社し、広告の運用やマーケティングに従事。 その後11ヶ月で退職して、現在は前職で培ったフィンテックやFPに関する知識を活かし、キャッシュレス決済に関する研究を続けている。