【2019年】WealthNaviとTHEOの両方の違いを徹底比較

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本記事では、ロボアドバイザーのWealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)の違いを徹底比較していきます。

本記事を最後まで読めば、両者の違いについて知る事ができ、あなたにあったロボアドバイザーサービスを選択出来るようになります。

目次

    ロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」と「THEO(テオ)」の違いは?

    自分の資産運用に関する商品の選定やポートフォリオの構成、投資を自動で行ってくれるロボアドバイザーサービス。

    日本で代表的なロボアドバイザーサービスには「WealthNavi(ウェルスナビ)」や「THEO(テオ)」といったものがあります。

    しかし、多くの人が以下のような悩みを抱えているのではないでしょうか。

    「ロボアドバイザーを利用したいけど、一体どのサービスを選べば良いんだろう…。」

    「WealthNaviとTHEOだったらどっちの方が良いの…?」

    そのような悩みを解決するために、以下よりWealthNaviTHEOの具体的な違いについて中立的に解説していきます。

    WealthNavi(ウェルスナビ)の特徴


    WealthNaviは、ノーベル賞受賞者が提唱する理論に基づいたアルゴリズムで投資を行えるロボアドバイザーサービス。

    このWealthNaviを利用すれば、投資をする上で必要な「資産配分の決定・投資対象の選択・入金・発注・積立」などといったプロセスを完全に自動化してくれます。

    なお、WealthNaviは2019年4月時点で預かり資産1,400億円を突破、そして運用者数も12万人超えを突破するといった運営実績を誇っています。

    THEO(テオ)の特徴

    THEOは、「投資は、ロボが。人生は、あなたが。」 をコンセプトに自身の投資を完全自動化してくれるロボアドバイザーサービスであり、株式会社お金のデザインによって2013年より開始されました。

    このTHEOはユーザーの8割が20〜40代といった比較的若い層によって活用されている点が特徴的であり、その運用者数は2019年1月31日時点でおよそ6.5万人、投資未経験からTHEOを始めた人の割合は約47%だとされています。

    ロボアドバイザーWealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)の違いを徹底比較

    では、WealthNaviTHEOの違いを、比較表にして見てみましょう。

    WealthNavi THEO
    最低投資金額 10万円
    ※自動積立の場合1万円/月
    1万円
    手数料 年率0.9%〜1.0%
    (3,000万円を超える部分は年率0.5%)
    年率0.65%〜1.0%(3,000万円を超える部分は年率0.5%)
    税金対策 あり(DeTAX) あり(THEO Tax Optimizer )
    投資対象 海外ETF(7種類) 海外ETF(30種類以上)
    自動リバランス あり(6ヶ月に1回) あり(1ヶ月に1回)
    キャンペーン 夏のボーナスキャンペーン/積立開始キャンペーン/招待キャンペーン※2019年6月時点 THEO 積立応援プログラム※2019年6月時点

     

    これらの各項目毎の違いを順番に解説していきます。

    1.最低投資金額の違い

    WealthNaviは最低投資金額が10万円に定められていますが、THEOであれば1万円からスタートできます。

    ただし、WealthNaviでも毎月の「自動積立」であれば月に1万円から可能です。

    2.手数料の違い

    では、両者の手数料の違いを見ていきましょう。

    WealthNaviの手数料

    WealthNaviの手数料は、預かり資産3,000万円までであれば年率1%、3,000万円を超える部分が年率0.5%となっています。

    ですが、WealthNaviには「長期割」といった割引制度があります。

    長期割は6ヵ月ごとに手数料の割引が拡大し、最大0.9%まで手数料を引き下げられます。

    なお、「50万円以上~200万円未満」なら0.01%、「200万円以上」なら0.02%が割り引きされるので、WealthNaviで年間100万円以上の運用を行うのであれば、遅くても5年で手数料が0.9%となります。

    WealthNaviの手数料に関する詳細はこちらで解説!

    THEOの手数料

    THEOの手数料は基本的に年率1.0%に設定されていますが、自身の利用状況によって手数料体系が変化する「THEO Color Palette」といった新プログラムが導入されるようになりました。

    上記の図のように、THEOの手数料は最大で0.65%まで下がるように設計されており、条件を満たせばWealthNaviよりも手数料率が比較的低くなりやすくなっています。

    そもそも、将来の運用結果は自分達でコントロールして管理することは不可能ですが、手数料という数字は自分の目で見て管理する事ができます。

    そして、この手数料はあなたの資産から確実にお金を減らしていくコストとなるので、当然馬鹿にはできません。

    なので長期的に資産運用をしていくとなると、手数料率が少しでも低い方を選んだ方が良いかもしれません。

    3.税金対策の違い

    では、両者の税金対策について見ていきます。

    WealthNaviでは「DeTAX」が導入されている

    WealthNaviには自身の税金を最適化してくれる「DeTAX」と呼ばれる機能が導入されています。

    DeTAXとは、一言で言うとあなたの実質税負担を軽減する為の機能です。

    DeTAXでは、保有銘柄の「含み損」を確定させて「利益」を相殺する事により、実際の運用によって生じる税負担を翌年以降に繰り延べる事ができます。

    「ん…?そんな事を言われてもあまりよくわからないや…。」

    そう思った方は、WealthNaviのCEOである柴山氏による、以下の引用文を見て下さい。

    「WealthNavi for SBI証券」の運用手数料は1%ですが、多くの場合、「DeTAX」(デタックス)の機能により年間0.4~0.6%程度の負担減となるため、事実上のコストはそれよりも少ないものになるでしょう。

    ※引用:「WealthNavi for SBI証券」のウェルスナビ株式会社 柴山CEOへインタビュー

    このように、DeTAXによる税金の最適化によって年間の実質の手数料コストを下げられるとされており、DeTAXはWealthNaviの利用者にとってかなりのベネフィットをもたらしてくれるでしょう。

    THEOでは「THEO Tax Optimizer」が導入されている

    なお、THEOでも「THEO Tax Optimizer」と呼ばれる税金の自動最適化機能が導入されています。

    同機能も上述したWealthNaviの「DeTAX」とほぼ同様に、含み損のある銘柄を自動で売却して利益と相殺してくれます。

    なお、同機能に関する税負担のに関しては、2018年のシミュレーションにて平均0.4%もの軽減効果があったとされています。

    ※参考:ロボアドに税金の自動最適化機能 THEOの独自性はどこか?

    4.投資対象の違い

    次に両者の投資対象の違いについて見ていきます。

    WealthNaviの投資対象

    WealthNaviの投資対象は以下のような資産クラスとなっており、その銘柄は7種類です。

    出典:WealthNavi ホワイトペーパー

    上記のように、WealthNaviの投資対象銘柄は主要な資産運用会社であるVanguardやBlackRockなどのものが多く、いわゆる定番の商品が主流だと言えます。

    THEOの投資対象

    THEOは最大30種類以上のETFから構成されていますが、主に「株式・債券・コモディティ・不動産」などの資産クラスが投資対象となっており、その銘柄の種類は11,000以上にも及びます。

    なおTHEOは、

    • 1. 地理的分散
    • 2. アセットクラスの分散
    • 3. 長期運用による時間的な分散

    といった3つのリスク分散方法を取っており、自身の運用ニーズによって様々なポートフォリオの提案がなされます。

    なお、投資対象の種類の多さで言うと、WealthNaviよりもTHEOの方が豊富だと言えます。

    なので、「数ある投資対象から、自分に合ったものを選んでいきたい」と考える方であれば、THEOの方が最適かもしれません。

    5.自動リバランスの違い

    自動リバランスの違いについてですが、両者共に自動リバランスに対応されています。

    • リバランスとは?

    リバランスとは、複数の資産に分散投資するようなポートフォリオ運用において、資産の再配分を行うこと。
    相場の変動によって、自身が当初設定した資産配分の比率が変化した場合に、その比率を計画通りに修正する事を指す。

    なお、WealthNaviのリバランスは原則として6ヶ月に1回行われますが、THEOの場合は1ヶ月に一回の頻度で行われます。

     

    6.開催されているキャンペーンの違い

    最後に開催されているキャンペーンの違いについて見ていきましょう。※キャンペーンの情報はいずれも2019年6月6日時点の情報です。

    WealthNaviのキャンペーン

    ウェルスナビでは、現在以下3つのキャンペーンが開催されています。

    キャンペーン名 内容 期間
    夏のボーナスキャンペーン 20万円以上入金した方にもれなく最大10万円プレゼント 2019年6月1日〜7月31日
    積立開始キャンペーン 3ヶ月連続で自動積立を行った方にもれなく最大25,000円をプレゼント 2019年5月22日〜8月22日
    招待キャンペーン 期間中に家族や友人を招待すると最大15,000円プレゼント 2019年5月1日〜7月1日

    現在ウェルスナビでは豊富な種類のキャンペーンが開催されており、「夏のボーナスキャンペーン」では20万円以上の入金で1,000円〜100,000円のキャッシュバックを受けられます。

    それに加え、今なら積立投資で500円〜25,000円が受け取れるキャンペーンも開催しています。

    THEOのキャンペーン

    現在THEOで開催されているキャンペーンは以下の通りです。

    キャンペーン名 内容 期間
    THEO 積立応援プログラム 3ヶ月連続で自動積立を行うと最大で5,000円プレゼント 2019年6月1日〜7月31日

    現在THEOでは最大5,000円が受け取れる積立キャンペーンが開催されているますが、他に開催されているものはありません。

    なので、キャンペーンのバリュエーションに関してはWealthNaviの方に軍配が上がると言えるでしょう。

    WealthNavi(ウェルスナビ)への投資がおすすめな人は?

    WealthNaviへの投資がおすすめなのは、主に以下に該当するような人でしょう。

    • 複数の銘柄に分散投資するのではなく、定番の銘柄に投資を行いたいという人
    • お得なキャンペーンをフル活用して行きたい人
    • 過去の実績を重視したい人

    WealthNaviは預かり資産1,400億円を突破し、運用者数も12万人超えという実績を誇っています。

    その評判は高く、定番の銘柄に投資できるというメリットもある為、「多くの人が運用しているスタイルに沿って自分も投資を行っていきたい」と考える人にはWealthNaviが最適でしょう。

    また、WealthNaviでは現在多くのキャンペーンが開催されているので、自分の条件に合ったキャンペーンがあればさらにお得に利用できます。

    THEO(テオ)への投資がおすすめな人は?

    THEOへの投資がおすすめなのは、主に以下に該当するような人でしょう。

    • 初期の投資額を10万円未満の少額からスタートさせたい人
    • 複数の銘柄に分散投資をしたい人
    • 年間の手数料をとにかく下げたい人

    THEOの魅力は、何といっても手数料が最大で35%割引される点です。

    しかし、THEOで最大35%の手数料割引を受ける為には毎月積立をしている事が条件となり、対象期間中に一度でも出金を行うとカラーがホワイトへと逆戻りしてしまいます。

    なのでTHEOの割引条件に適応できる人であれば向いていると言えますが、自分の運用スタイルによってはWealthNaviの長期割を利用した方が良い人もいます。

    なお、THEOは最低投資金額が1万円から始められるので、「最初は少額で投資したい」と考える人にも最適でしょう。

    また、THEOは銘柄数が豊富なので、複数の銘柄からポートフォリオを組んでおきたい方もにおすすめできます。

    「WealthNavi(ウェルスナビ)」と「THEO(テオ)」の両者の違いまとめ

    WealthNaviとTHEOの違いに関するまとめ

    WealthNavi THEO
    最低投資金額 10万円
    ※自動積立の場合1万円/月
    1万円
    手数料 年率0.9%〜1.0%
    (3,000万円を超える部分は年率0.5%)
    年率0.65%〜1.0%
    税金対策 あり(DeTAX) あり(THEO Tax Optimizer )
    投資対象 海外ETF(7種類) 海外ETF(30種類以上)
    自動リバランス あり(6ヶ月に1回) あり(1ヶ月に1回)
    キャンペーン 夏のボーナスキャンペーン/積立開始キャンペーン/招待キャンペーン※2019年6月時点 THEO 積立応援プログラム※2019年6月時点

    以上が両者の比較についてでしたが、結論「どちらを使えば儲けられるのか」のかはわかりません。そのような運用結果に関して「こっちで投資した方が儲かる」という予測はできないからです。

    なので、「自分の場合だとどっち方が手数料を減らせるか」「利便性が良いか」「どのような投資対象なのか」といったような、あらかじめ予測ができる部分を比較して、自分に合ったロボアドバイザーを検討するようにしましょう。

    執筆者プロフィール

    ペイ編集長

    キャッシュレスPAY編集長。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。 新卒で大手総合金融機関であるSBIホールディングスに入社し、広告の運用やマーケティングに従事。 その後11ヶ月で退職して、現在は前職で培ったフィンテックやFPに関する知識を活かし、キャッシュレス決済に関する研究を続けている。

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