貯めよう 公開日:
毎月の通信費って地味に家計を圧迫するのよね。
でも、スマホがない生活なんて考えられないし…。
もし、あなたが大手キャリアで契約しているなら、格安SIMに乗り換えるだけで毎月約5,000円の節約になるかもしれません。つまり、年間で約6万円も自由に使えるお金が増える可能性があります。それも働かずに!
一人あたり年間約6万円浮くのですから、4人家族なら約24万円です。これだけのお金があれば、何ができるか想像してみてください。
ちょっとワクワクしてきたわ!
そこで今回は、貯金0円の状態から3年ほどで資産を1,000万円以上増やした私が資産形成に役立つ格安SIMについて基礎からまるっと解説します。
ぜひ最後までお読みになり、お金の問題を小さくしてください。
目次
そもそも格安SIMって聞いたことはあるんだけど、ピンとこないのよね。
格安SIMとは、大手3キャリア(docomo、au、Softbank)の設備を借りた会社が提供している通信サービスです。
格安SIMの”格安”という単語の響きから「格安SIMってなんだか怖い」と思っていた人にとっては意外ではないでしょうか。
同じ設備を使っているので、通信品質も大手キャリアと比べて極端に悪いということもありません。
私も大手キャリアから格安SIMに乗り換えましたが、一般的な使用で困ったことはほとんどありません。「今まで大手キャリアに払っていた金額は何だったんだ?」と思ったほどです。
もう格安SIM最高!今すぐ乗り換えるわっ!
浮いたお金で”ちょっといいランチ”を食べる優雅な休日が私を呼んでる。
金額的なことを考えると、大手キャリアに比べて格安SIMが優れているのは間違いありません。ただし、格安SIMにはデメリットもあります。
乗り換える前に格安SIMのメリットとデメリットを一度整理しておきましょう。
格安SIMのメリットは言うまでもなく、毎月の利用料金が5,000円ほど安くなることです。
大手キャリアと消費者の仲介をしているのに安くなるのは不思議なんだけど…。
一般的には仲介業者がサービス提供者と消費者の間に入ると、手数料が発生するため価格は高くなります。しかし、格安SIMは例外です。
その秘密は、格安SIMを提供する会社の運営体制にあります。
街で見かける大手キャリアのショップと比べると、スマートね。
使いもしないオプションを契約する心配がないのも嬉しい!
格安SIMのデメリットは次の3つです。
格安SIMは大手キャリアの設備を使っていますが、一部をレンタルしている都合上、通信回線が混雑する時間帯には通信速度が遅くなることがあります。
次に、格安SIMに乗り換えると、大手キャリアが提供している専用のメールアドレスが使えなくなります。例えば、docomoの場合は「@docomo.ne.jp」がキャリアメールです。しかし、Googleが提供しているGmailなどのフリーアドレスがあるので大きな問題ではないでしょう。
最後に、大手キャリアと違い格安SIMは実店舗がないことが多いのでネット完結で契約を行うためのリテラシーが必要です。ただし、格安SIM公式サイトではチャットサポートなども提供されていることがあるため、問い合わせも可能です。
多少のデメリットがあるのはわかったけど、経済的なメリットの方がデメリットを上回るわね。
生活の満足度を下げずに通信費を安くできる格安SIMを使っていなかったなんて!
格安SIMのメリット・デメリットを天秤にかけて、経済的なメリットがデメリットを上回ると理解しても、すぐに乗り換えないでください。
次の4つのポイントを押さえておかないと、「思ってたのと違う…」なんてことになりかねません。
順番に解説します。
格安SIMに乗り換える前に確認しておくべきことの1つ目は「SIMカードのサイズ」です。
格安SIMには次の3つのサイズがあります。
あなたが使っているスマートフォンの機種のSIMカードのサイズを事前に調べておきましょう。
もし、間違ったサイズのSIMカードを契約してしまうと利用できないので絶対に確認しておいてください。
えっと、私のスマホのSIMカードの種類ってどこに書いてあるの?
格安SIMに乗り換える前に確認しておくべきことの2つ目は「SIMロック」です。
今お使いのスマホのまま格安SIMに乗り換えたいなら、SIMロックを解除しておきましょう。
【SIMロックとは】
大手キャリアが販売するスマホでは、他のキャリアのSIMカードが使えないようになっていることがあります。SIMロックされている場合は、契約中の会社に依頼して解除してもらう必要があります。
乗り換えようと思ったら、妨害されてるみたいで面倒くさいわね…
総務省は、消費者がスムーズに通信キャリアを乗り換えられるように、2021年10月1日以降に新たに「発売」されるスマホにはSIMロックを設定せずに販売することを義務付けました。
とはいえ、2021年9月30日以前に発売されたスマホにはSIMロックがかかっており、大手キャリアによって対応が異なります。
この場合でも「SIMロックを解除したい」と申し出れば解除してもらえるので安心してください。
格安SIMに乗り換える前に確認しておくべきことの3つ目は「SIMの種類」です。
格安SIMには大きく分けて3つのプランがあります。
音声通話 | SMS | データ通信 | |
音声通話付きSIM | ○ | ○ | ○ |
SMS機能付きSIM | × | ○ | ○ |
データ通信専用SIM | × | × | ○ |
SMS機能とは、電話番号でメッセージのやり取りをする機能です。
プライベートで使うことは、ほとんどありませんが、SNSなどの各種アカウントを開設するときに求められることがあります。
どれを選べばいいか困るかもしれませんが、音声通話付きSIMを選んでおけば問題ないでしょう。
格安SIMに乗り換える前に確認しておくべきことの4つ目は「データ容量」です。
格安SIM各社では、月間に利用できるデータ容量に応じて利用料金を設定しています。
利用できるデータ容量が多いほど料金は高くなります。さらに、同じデータ容量でも、各社で料金が異なるので注意が必要です。
格安SIMに乗り換える前に確認しておくべきことの5つ目は「初期費用」です。
格安SIMに乗り換える時に、新たにSIMカードを発行することになりますが、発行手数料がかかります。
価格は格安SIM会社によって異なるので、乗り換えを検討するときには初期費用まで考慮に入れると良いでしょう。
大手キャリアから格安SIMに乗り換える前に知っておきたいポイントを押さえたところで、いよいよ乗り換えです。
格安SIMへの乗り換えは以下のとおり。
順番に解説します。
まず、格安SIMに乗り換えた後も同じ電話番号を使い続けたいなら、現在契約している大手キャリアからMNP予約番号を取得しましょう。
【MNP予約番号とは】
MNPは 「Mobile Number Portability」の略称です。
簡単に言うと、電話番号の持ち運びです。契約中のキャリアでMNP予約番号を発行してもらうと、その番号を乗り換え先のキャリアに伝えることで電話番号を引き継げます。
※MNP予約番号の取得は基本的には無料ですが、有効期限は取得日を含めて15日間です。
なお、MNP予約番号の有効期限が迫ってくると、乗り換えられないことがあります。乗り換えに必要な有効期限は格安SIM会社によって異なるので、事前に乗り換え先の公式ホームページで確認しておいてください。
次に、乗り換え先のキャリアと契約しましょう。
格安SIM会社って思ったより多くて、どこを選べばいいかわからない!
もう嫌、今のままでいいかも…。
おすすめの格安SIMは後半で紹介します。
最後に、届いたSIMカードをスマホに挿し込んで手続きを行えば乗り換えは完了です。
eSIMの場合は、QRコードを読み込むだけなので、SIMカードの挿し替えは不要です。
なお、SIMカードの挿入方法は機種ごとで異なるので、販売会社のホームページで確認してください。SIMカードの向きや裏表を間違えると機能しないので気をつけてください。
これで格安SIMデビューは完了ね。翌月から通信費が一気に浮くわ!
SIMカードの挿し替え後に行う初期設定は以下のとおりです。
順番に解説します。
まず、SIMカードを挿し替えたら電源を入れて通信設定を始めます。乗り換えた先の格安SIM会社の契約者向けページ上もしくは電話の音声案内などで回線切替を行います。
詳しくは契約した格安SIM会社のホームページなどで確認しましょう。
これで電話番号の引っ越しは完了ってわけね!
次に、インターネット回線の接続を行います。
設定方法は機種や格安SIM会社ごとに異なります。ホームページなどで確認しておきましょう。
最後に、アカウントの情報を引き継ぎます。
引継ぎ方法はOS(Android/iPhone)によって異なりますが、大まかな流れは以下のとおりです。
※アカウントをお持ちでない場合は、新しくアカウントを作成してログインします。
ログインすると、アカウントに紐付いているデータは新機種にも引き継がれます。個別で引継ぎが必要なアプリなどは改めてダウンロードしてください。
「格安SIM おすすめ」って検索したら、種類が思ったより多くて何を選べばいいのかわからない…
今や、格安SIMは群雄割拠の時代です。価格競争や付加価値の提案合戦が繰り広げられており、自分に合った格安SIMを選ぶのも一苦労。
ここでは、代表的な格安SIMを3つ紹介するので、参考にしてみてください。
それぞれの特徴を簡単に解説します。
おすすめの格安SIMの1つ目は「ahamo」です。
「大手キャリアからいきなり無名とも言える格安SIMに乗り換えたら、通話品質が落ちるんじゃないか?」と不安な人には、ahamoがおすすめです。
【ahamoのメリット】
さらに動画などを楽しむ人のために、月1,980円(税込)の追加料金を払うことで通信容量が100GBになる「ahamo大盛り」も登場しました。
多少コストは増えるものの、格安プランのネックである通信量問題はほぼ解決されます。それでいて、従来の大手キャリアよりもお値打ちなので初めて格安SIMに乗り換える人も安心できるでしょう。
通話品質とコスパを高いレベルで両立しているわね!
光回線も考えたけど、いらないわね!
おすすめの格安SIMの2つ目は「BIGLOBEモバイル」です。
「通話はあんまりしないけど、YouTubeなどの動画サービスをよく利用するからデータ通信容量が心配…」という人には、BIGLOBEモバイルがおすすめです。
【BIGLOBEモバイルのメリット】
月額基本料金は1GB/月1,078円(税込)〜と格安SIMとしては少し高めですが、YouTubeなどのエンタメを楽しむ人にとってはコスパが良いでしょう。
通信速度制限中でも対象サービスであれば速度制限されることなくサクサク見られるのも魅力です。
テレビを見なくなったかわりに、YouTubeやABEMAを見る機会がグッと増えたから、ありがたいかも!
おすすめの格安SIMの3つ目は「日本通信SIM」です。
「とにかく価格を抑えたい!通話もLINEで代用するから最低限のプランでOK」という通信費を限界ギリギリまで安くしたい人におすすめなのが、日本通信SIMです。
【日本通信SIMのメリット】
価格と品質は文句なしだけど、仕事の関係上どうしても電話はするのよねぇ…
日本通信SIMにはシンプル290プラン以外にも1ヶ月70分までの通話なら無料という以下の料金プランが用意されています。
※70分を超えても、通話料金は30秒11円なのでコスパ良し
自宅と職場がWi-Fi環境下だから、1GBでも十分かもしれないわね。
何よりコスパが魅力的!
調べれば調べるほど、魅力的な料金プランが見つかるから、どこと契約するのが”ベスト”か正直迷ってるのよね…
もし、あなたも、このように思っていたら要注意です!
大手キャリアから格安SIMに乗り換えれば、通信費の見直しは合格点です。
このことを理解するために、学生時代を想像してみましょう。
あなたは数学が得意ではありません。点数はいつも60点ほど。一方、国語は得意科目なので、毎回90点を超えます。
さて、この場合総合点アップに効果的でよりハードルが低い目標はどちらでしょうか?
数学で80点をとるほうが効果的ね。国語よりも伸びしろがあるもの。
ここでは、格安SIMに関するよくある7つの質問に回答します。
順番に見ていきましょう。
分割払いしている端末の支払いが残っていても、特別な手続きは必要ありません。支払いが完了するまで、同じように分割払いで支払えます。
格安SIMは大手キャリアが使っている回線をレンタルしているので、通話品質に問題はありません。
格安SIMがお値打ち価格でサービスを提供できるのは、提供サービスを必要十分なものに絞っているからです。
回線の混雑時には通信速度が遅くなることがあるものの、LINEやSNSの使用に支障をきたすレベルではありません。
また、最低通信速度を1Mbpsにしている格安SIMも増えており、一般的な使用で困ることはほぼありません。
格安SIMは通話料金が割高になることがあります。
しかし、今回の記事で紹介した日本通信SIMのように通話料金のコスパも良い格安SIMもあるので、総合的な価格では大手キャリアよりも安くなることが多いです。
大手キャリアから格安SIMに乗り換える時の最大の障害のひとつは、違約金ではないでしょうか。更新月を逃すと、乗り換え時に違約金が発生してしまうので躊躇してしまう人も多かったでしょう。
ですが、総務省の携帯電話ポータルサイト「乗り換えのチェックポイント」にもあるように、大手3キャリアはすべての契約の違約金を撤廃しました。
MNP予約番号を取得して乗り換えれば、乗り換え先のキャリアでも同じ電話番号が使えます。
ただし、MNP予約番号には15日の有効期限があります。
有効期限を過ぎると、取得したMNP予約番号は無効となり、電話番号を引き継げないので気をつけましょう。また、有効期限ギリギリだとキャリアによっては受け付けてもらえないこともあります。
MNP予約番号を取得したら、すみやかに格安SIMに乗り換えましょう。
YouTubeのような動画サービスをよく利用する人は、格安SIMのデータ通信量が物足りないと思うのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、もしデータ通信量を使い切っても、最低1Mbpsの通信速度なら標準画質での視聴はできます。
また今回ご紹介したBIGLOBEモバイルのエンタメフリーオプションなら、YouTubeを含む21のサービスの通信量がカウントされないので通信量不足が気になる人も安心でしょう。
格安SIMに乗り換えて浮いたお金の使い道を考えるとワクワクしてきますよね。せっかくなら、浮いたお金の一部はあなたに豊かさを運んできてくれる書籍に使ってみませんか?
本って数が多いから何を読めばいいのかわからない…
もし「人生でお金に関する本を一冊しか読めないとしたら何を選ぶ?」と質問されたら、真っ先に私の頭に浮かぶ書籍の一つがバビロンの大富豪です。
バビロンの古代都市から発掘された石版に記された「どんな状況からでもお金に困らない生活を送るようになるための方法」は、文字通り私の人生を変えてくれました。貯金0円から資産形成を始めて数年後には1,000万円を超えたほどです。
Amazonでの評価も星5つ中4.5と非常に高く、内容もストーリー形式で分かりやすいので資産形成の入門書としてふさわしいと言えるでしょう。
漫画版もあるので「活字は苦手…」という人にも安心です。
個人差もありますが、大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで一人あたり月額5,000円ほど浮くことも珍しくありません。4人家族ならば年間で20万円以上も自由に使えるお金が増える計算です。
「お金がないから、今はやめておこう」と諦めていたことを実現できるのではないでしょうか?
一度乗り換えてしまえば、後は何もしなくてもいいのも大きなメリットです。
ただし、血眼になって格安SIMを比較するのはやめましょう。大手キャリアから格安SIMに乗り換えれば通信費の見直しは十分だからです。
今すぐ乗り換えれば、それだけ早く自由に使えるお金が増えるので、ぜひ一歩を踏み出してみてくださいね!
32歳で貯金ゼロの状態から約2年で資産をサクッと1000万超えさせたWebライター。ミニマリズムという考えに出会い支出の最適化の結果、生活費は約7万円。現在はセミリタイアするべく株式などに投資しつつ簿記3級の取得に向けて勉強中。