貯めよう 公開日:
あなたは貯蓄型保険でこんな勘違いをしていませんか?
これは本当の話ですが、貯蓄型保険ほど人生に悪影響を及ぼす商品はないと言ってもいいくらいです。
もし解約を先延ばしにすると…。
あなたは、このような負のループに陥るかもしれません。
そこで今回は、こんな悲劇を回避するために保険会社が販売する貯蓄型保険の不都合な事実をわかりやすくお伝えします。
この記事を読めば、あなたは毎月の支出に怯える生活から抜け出し、お金に困らない人生を送るためのヒントを手に入れるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
目次
貯蓄型保険は言葉の響きは良いですが、中身はコスパの悪い粗悪商品です。
まるで吸血鬼のようにあなたからお金を吸い取ります。
代表的な貯蓄型保険は以下のとおりです。
など
名前が多くて難しいと感じるかもしれませんが、丸暗記する必要はありません。蓄財の障害にしかならないと覚えておくだけで大丈夫です。
ここでは保険会社が語ることのない貯蓄型保険の不都合な事実を解説します。
本当の話ですが、貯蓄型保険は次の2つの粗悪商品の組み合わせです。
手数料が高いだけで価値のないものを買っていてお金が貯まるわけがありません。
順番に解説します。
貯蓄型保険の中身の1つは「パフォーマンスが低すぎる投資信託」です。
このようなセールストークやキャッチコピーで超低金利な銀行預金にうんざりしている人を囲い込もうとします。
銀行預金なら今日預けた100万円は明日も100万円ですし、ずっと100万円です。
ところが貯蓄型保険は「貯蓄」と謳っているにもかかわらず、加入した瞬間に元本割れを起こし、元本が回復するまでに10数年を要することもあります。
貯蓄の面では銀行預金に劣っています。投資の面でも最悪です。
「元本を回復するまでに10数年かかり、30年後にようやく115%になる」ような投資信託にお金を払う価値はありません。
なぜならS&P500などの指数に連動する優良かつ伝統的なインデックス投資ならば20年も投資すれば年平均で+6〜+17%のリターンと言われているためです。しかも優良なインデックスファンドなら手数料は格安です。
さて、ここで「72の法則」を使って優良な投資信託で運用した場合をシミュレーションをします。
【72の法則とは】
元本を2倍にする場合のおおよその投資期間を割り出す法則。
計算は以下のとおり。
72 ÷ 運用利回り(%) = 投資期間(年数)
低く見積もって運用利回り+6%の場合で計算すると以下のとおり。
驚くべきことに12年で元本が倍になる計算です。あくまで概算ですし12年という投資期間では下振れすることも考えられますが、30年かけて115%になるような貯蓄型保険とは比べ物にならないパフォーマンスであることは明らかです。
さらに悲しいお知らせです。
30年で15%しかお金が増えないような貯蓄型保険では「インフレリスク」「増税」「社会保険料負担増」には太刀打ちできません。表面上はお金は増えますが、実質的には目減りしていることも…。
金融庁の「外貨建て保険について」によると以下のとおり。
貯蓄型保険のもう1つの中身は「手数料が高く、保障の薄い保険商品」です。
例えば毎月3万円も払っているのに、死亡保障はたったの1,000万円という商品も珍しくありません。
1,000万円では配偶者だけならともかく、お子さんがいる場合はまず足りないでしょう。
2021(令和3)年 | 2018(平成30)年 | |
年間必要額 | 327万円 | 327万円 |
必要年数 | 17.1年 | 16.7年 |
総額 | 5,691万円 | 5,558万円 |
こちらは生命保険文化センターの「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」の141ページの内容を抜粋したものです。
残された家族を守るための保険だったはずが、重たい足かせになりかねません。本末転倒ではないでしょうか?
その民間の医療保険無駄かも?保険を見直して保険貧乏から脱出しよう!でも解説しましたが、日本の公的保険は死角が少なく、民間の保険が出る幕は非常に限られています。
とはいえ、公的保険のスペックはあまり知られていないので次のように考える人も少なくありません。
貯蓄が保険なら、
もし、こんなことを考えているなら、お金で苦労する確率が跳ね上がるでしょう…。
「貯蓄型保険だといつのまにかお金が貯まるから安心ですよ」などと説明されることが多いですが、大事な言葉が抜けていると知ってますか?
使い勝手の悪さと手数料の高さに強制貯蓄機能が見合うと判断するならば検討する価値はあります。
ですが、よく考えてみてください。
計画的な貯金ができる貯蓄型保険があるにもかかわらず、お金に困ってる人が多いのはなぜでしょう?
子どもの進学やご自身の老後などのライフイベントに合わせて都合よくお金が貯まる保険があるなら、そもそも「老後2,000万問題」などがニュースになるでしょうか?
「生命保険料控除を受けられるから得する!」と思っている人がいますが、これもよくある勘違いです。
まず保険の原理原則を思い出しましょう。
【保険の原理原則】
滅多に起きないけど、一度起きてしまうと個人では背負いきれない経済的リスクを多くの人で分散して支え合う。
要するに、多くの人で困っている少数の人を助け合う、相互扶助。得するための仕組みではありません。
しかも控除が受けられると言っても、控除額<<<保険料となります。
所得税 | 住民税 | |||
区分 | 年間払込保険料額 | 控除される金額 | 年間払込保険料額 | 控除される金額 |
一般生命保険料 介護医療保険料 個人年金保険料 |
20,000円以下 | 払込保険料全額 | 12,000円以下 | 払込保険料全額 |
20,000円超 40,000円以下 |
(払込保険料 × 1/2) +10,000円 |
12,000円超 32,000円以下 |
(払込保険料 × 1/2) +6,000円 |
|
40,000円超 80,000円以下 |
(払込保険料 × 1/4) +20,000円 |
32,000円超 56,000円以下 |
(払込保険料 × 1/4) +14,000円 |
|
80,000円超 | 一律40,000円 | 56,000円超 | 一律28,000円 |
適用限度額は以下のとおりです。
「控除される金額 = 返ってくるお金」ではありません。
所得税と住民税の控除金額が最大値の場合の節税効果を計算してみましょう。
所得税率が10%、住民税率が10%の場合、このような結果になります。
この話は実話を元にしたフィクションです。
5年ほど前のことです。2人の私の同僚が社内恋愛で結婚しました。どちらも仕事熱心でパートナーを大切にしていました。業績も良く将来を期待されていた2人です。ほどなくパートナーは産休に入りました。出産祝いを送ったのは良い思い出です。
その後しばらくして私は独立し、彼らと会うことはありませんでした。ところが先日、私が商談を終えカフェで本を読んでいると、なんと彼らがいるではありませんか!思わず声をかけていました。
すると…。
彼らには今も共通点がありました。幸せな家庭。2人の子ども。どちらも順調に出世もしています。
しかし違うところが1つだけありました。一方は貯蓄型保険のせいで家計が圧迫されており、他方は適切な保険と資産運用で富を築いていたのです。
一体何が違ったのでしょうか?
この3つの判断が大きな違いを生みました。
順番に解説するので、すでに貯蓄型保険に加入している人は参考にしてみてください。
加入する価値がある民間の保険はこの3つだけです。
少ないと感じるかもしれませんが、それは公的保険の優秀さを知らないためです。ほとんどのリスクは公的保険でカバーできます。
詳しくはこちらの記事で解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。
※内部リンク「必要な3つの保険」をブログカードで紹介。
※内部リンク「その民間の医療保険むだかも〜」をブログカードで紹介
もし、あなたが「貯蓄型保険でお金を増やすのは安心・安全だけど、自分で証券口座を開設して投資をするなんて怖い…」と考えているなら要注意です。
なぜなら保険会社に高い手数料を払わず自分で伝統的なインデックス投資をする方がお得だからです。
おすすめは米国の「S&P500」という指数に連動するインデックス投資です。
米国株は日本株と違い右肩上がりの傾向にあるので、投資先として有望です。
次のグラフは米国株式に投資した場合の投資期間と年平均リターンのちらばり方をまとめたものです。運用期間が長いほど、上下のブレが少なくなります。長期目線で老後資金を用意するという目的ならこれほど有望な投資先はそうないと言えるでしょう。
これからインデックス投資を始めるのなら、おすすめの証券口座はこちらです。
早ければ数分で手続きが終わるので、まだお持ちでない人は資産形成のチャンスを逃さないためにも口座開設だけでもしておきましょう。
貯蓄型保険で厄介なのは、損切りです。
「今解約したら、○万円も損してしまう…」と考えたら解約をためらってしまうのも無理のない話です。ですが、解約を先延ばしにするとジワジワと損失は膨らんでいきます。
20年ほど経過して元本が回復するまで待つという手もありますが、この場合は機会損失になってしまいます。
短期的には痛みを感じませんが、代償として未来に手に入る利益を自ら手放すことになります。
資産形成のポイントの一つは「価値が上がると期待できるなら持ち続ける、そうでなければ売り、次の機会に備える」です。感情は横において、数字で考えてみましょう。
貯蓄型保険のようなムダなものにお金を支払うことなく、効率的に貯金を増やすために読書は絶対に必要です。
知識こそが、経済的自由へのプラチナチケットとも言えるでしょう。
今回おすすめする「お金に困らない生活」を手に入れるのに役立つ本はこの3冊です。
順番に解説します。
「何となく不安だから…」という理由で流されるように保険に入ろうとする人は珍しくありません。将来に備えたくなるのは当然です。
しかし、その保険が実は大きなリスクだとしたら…?
この本は保険会社が語らない「消費者にとって不都合な保険の裏側」を包み隠さず解説しています。読むと、支出が大幅に下がり家計が一気に楽になるかもしれません。
これは本当の話です…。芸人として活躍している「厚切りジェイソン」さんですが、実は一生暮らせるほどの資産を投資で築いたことを知っていますか?
英語と日本語を操るバイリンガルであり、IT企業の役員なのですからハイスペックなのは言うまでもありません。ところが資産を築いた方法は驚くほど堅実かつシンプルです。
この本を読めば、難しいと思っていた資産形成のコツがスッと入ってくるでしょう。
ところで、この本にはAmazonのオーディオブック「Audible版」もあります。なんと、まだAudibleを利用したことのない人なら最初の30日間は無料です。無料期間中に解約すればお金はかかりません。この機会にぜひチェックしてみてください。
お金に困りたくないなら、お金に困らない人のマインドセット、つまり考え方を知るのが近道です。
想像してみてください。
成果を出す人の真似をするだけでパフォーマンスが上がったことはありませんか?同じように「お金に困らない人のマインドセット」を身につければ、あなたがお金に関して間違った判断をする確率を減らせるでしょう。
「少子高齢化問題」「増税」「増え続ける社会保障費」などを抱えている日本で生きていくために備えが必要なのは間違いありません。
万が一働けなくなってしまったらと考えるだけでも不安に押しつぶされそうになりますよね。
残念ですが、貯蓄型保険はあなたの不安を解消してくれません。それどころか、足かせになります。
なぜなら貯蓄型保険商品は2つの粗悪商品の組み合わせだからです。
甘いセールストークを鵜呑みにするのは「私の財布から好きなだけお金を持っていってください!」と言うようなものです。
あなたの大切なお金を守れるのは、あなただけです。その方法はシンプルです。
この2つを組み合わせる方法なら少額で十分な保障を受けつつ、時間を味方にして資産を増やせます。
貯蓄型保険を解約すると驚くほど資産形成が楽になり、心のゆとりが手に入るでしょう。
32歳で貯金ゼロの状態から約2年で資産をサクッと1000万超えさせたWebライター。ミニマリズムという考えに出会い支出の最適化の結果、生活費は約7万円。現在はセミリタイアするべく株式などに投資しつつ簿記3級の取得に向けて勉強中。